河野通洋と八木澤商店・震災復活の奇跡のしょうゆを買うには?『逆転人生』

今回は、陸前高田の老舗しょうゆ工場・八木澤商店と、代表の河野通洋(こうの・みちひろ)さんをクローズアップしたいと思います。

東日本大震災と津波の被害ですべてを失った老舗しょうゆ店・八木澤商店。

その復活の象徴として世に出したしょうゆ「奇跡の醤(ひしお)」はどこで買えるのか。

文字どおり奇跡の復活をなしとげ、今も前進し続けている姿を見たいと思い、調べてみました。

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プロフィール

河野通洋さんは1973年生まれ。岩手県陸前高田市の出身です。

家業は1807年から、しょうゆや味噌の醸造を生業としてきた老舗のしょうゆ工場・八木澤商店です。在りし日の店と蔵の姿はまさに歴史と伝統が息づくものでした。

(出典 : https://www.s-shoyu.com/kura/yagisawa)

高校卒業後、アメリカの大学に進学しますが、先代の父親が倒れたために帰国。

経営を学んだ後、1999年に八木澤商店に入社します。

しかし、2011年の東日本大震災で、社屋も工場も、自宅もすべてがあとかたもなく津波に奪われてしまいました。

何もなくなった場所を見た河野さんは、想像を絶する光景に「もう、笑いしか出てこなかった」と語っています。それほどの絶望が河野さんを襲ったのです。

そんな状況にあって、まだ電気も復旧していない中、河野さんは父親から八木澤商店の代表を引き継ぎ、9代目社長に就任しました。当時37歳でした。

震災の被害

河野さんは、八木澤商店は必ず復活させてみせる、と固く決意し、半面では冷静に預金残高を計算し、社員の給料を8か月分は出せるとも考えたそうです。

そして月が代わって4月1日には、なんと新入社員の入社式を行いました。

もちろん、それまでいた社員も誰一人解雇することなく、雇用を守りきりました。

5月には一関市に営業事務所を開設。

そして震災からたった1年2カ月で、新しい工場を建て直したのです。

↑新しい工場の外観と、↓新しい醸造タンク。

(いずれも出典 : https://www.s-shoyu.com/kura/yagisawa)

とはいえ、しょうゆを作るための原料である「もろみ」(大豆に菌をつけ発酵させたもの)は木桶ごと流されてなくなっています。同じ味のものを再生することは不可能に思えました。

しかし、ここに最初の奇跡が起きました。

たまたま水産技術センターに預けていたもろみが難を逃れ、残っていたのです。

その量はたったの4キロでしたが、震災前の味を出せる奇跡の4キロでした。

奇跡の醤(ひしお)

(出典 : https://www.s-kura.com/?pid=143022111&_ga=2.22949887.536868948.1559739916-94087854.1559739916)

奇跡的に残っていたもろみを使い、河野さんは2013年からしょうゆの出荷を再開させました。

名前は「奇跡の醤(ひしお)」。お値段500円。

岩手県内の農家から大豆を買い付け、残っていたもろみで作ったしょうゆです。

購入するには

「奇跡の醤(ひしお)」は現在、ネット通販で買うことができます。

利きしょうゆなんて面白い企画のセットも同時販売されていますので、見てみて下さい。

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震災を越えて

河野さんは、八木澤商店と同様に甚大な被害を受けた事業者たちと結束し、「なつかしい未来」という名の会社を立ち上げ、専務取締役に就任しました。

ここで、地域の事業再生の支援の他、起業支援や雇用創出を活性化させ、地域の復活のために活動しています。

さらに、2015年には東北の食のブランド研究会「砥意志(といし)」を立ち上げ、一過性の復興支援に頼らない、独自ブランドの創出に従事しています。

まとめ

すべてを失ったかのように見えた大震災を経て、奇跡の復活を遂げた八木澤商店は、ただ、事業を再開させただけではありません。

多くの事業所が従業員をいったん解雇し、それから復興を目指し、それが軌道に乗ったら再雇用する、という官製の復興プランに乗った中、一人として解雇せずに再興を成し遂げました。

また、復興支援もいつかはなくなる、と長期的なビジョンに立ち、強いブランドづくりのために各事業所をまとめ、新しい組織を作ったことも特筆すべき点でしょう。

そこには「みんなで復興する」という意思があったのだと思います。

河野さんが、地域みんなと協力して、復興を越えた未来までも見据えていたこと、それもまた奇跡だと思ったのでした。

以上、河野通洋さんと八木澤商店、そして奇跡の醤(ひしお)の紹介でした。ではでは~

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