多田文明が悪質商法・キャッチセールスをルポ!『新説!所JAPAN』

(出典 : http://denshoba.com/writer/ta/tadafumiaki/)

今回は、悪質商法やキャッチセールスを告発するジャーナリスト・コラムニストの多田文明(ただ・ふみあき)さんをクローズアップしたいと思います。

ニュースで毎日のように報道される「オレオレ詐欺」などの被害は、今でも多くの人が騙され、年間数百億円のお金が闇社会へと流れています。

町を行けば、これも悪質なキャッチセールス詐欺が待ち構えていて、騙される人が後を絶ちません。

そうした現状を自ら乗りこんで調査する多田さんのルポを見てみました。

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プロフィール

多田文明さんは1965年生まれ。

なぜか2週間に1度はキャッチセールスに勧誘されるという自らの習性?を活かし、キャッチセールスの評論家となり、雑誌『ダ・カーポ』で「誘われてフラフラ」の連載を持ちました。

現在はキャッチセールスだけでなく、アポイントメントセールスや、詐欺、悪質商法などに通じたジャーナリストとして活躍しています。

そして、1日平均でも1億円近い金額が詐欺によって奪われている日本の現状に警告を発しています。

著書に、『ついていったら、こうなった』、『なぜ、詐欺師の話に耳を傾けてしまうのか?』などがあります。

絵画販売商法という詐欺

キャッチセールスの中でも一世を風靡した?ものに、絵画商法という詐欺がありました。

路上で主に若い女性が声をかけ、絵の販売会場に連れ込み、言葉巧みに二束三文の絵を数十万円という高値で買わせる詐欺です。

絵画商法の肝は大きく分けて2点。

一つ目は、「この絵は100万円です」「高いですか? でももしこの絵が3万円だったらどうですか?」と持ち掛けるパターン。先に100万などの高額を示しておいて、次に3万とか5万といった金額を持ち出すと、人は2つを比較して、「それなら買えなくもない」と思わされます。

すると、「毎月3万円で、この絵が手に入るんですよ?」「飲み会とかで毎回数千円使っても何も残りませんが、絵は一生のものです」と畳みかけて、その場でローンを組ませ、売りつけるのです。

また、同時に使われる二つ目の手法は、「絵はたった1枚で、一期一会のもの」「絵との出会いは運命」「絵は資産」と、絵画の希少性を持ち出すパターンです。希少性、たった1枚といっても、そこにある絵はリトグラフ(版画)なので、実際には何百枚も刷られているのですが、そこにシリアルナンバーが振ってあり、希少性を付与してみせます。

こうしたセールストークを中心にして、「一生モノの資産を格安で手に入れる、今しかないチャンス」とあおり、契約させるのです。

「格安」というとっつきやすさと、「一生もの」という大きな視野の両方を巧みに使う交渉術は「フレームワーク思考」とも呼ばれるもので、視点をマクロにしたり、ミクロにしたりと変えることで、相手に価値を感じさせ、イエスと言わせるものだといいます。多田さんはこの視点の切り替えが出てきた時点で怪しいと思った方がいいと警告しています。

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私の体験・絵画販売商法

実はかくいう私も、この絵画商法に引っかかった苦い経験があります。

多田さんが指摘するように、「ローンなら格安で手に入る」「絵は一生もの」などのセールストークを聞かされたのですが、それでも私がウンと言わないと一転、「そんな風に決断できないからあなたの人生は駄目なんですよ」となぜか説教モードに突入。今ならばその時点でおかしいと思えますが、当時、いろいろあって自信を無くしていた私には、その説教が「響いて」しまい、あまりの悔しさに半泣きで「決断」し「購入」してしまったのでした。

相手は私の様子に、自信のなさや、優柔不断といった、とっつきやすさをかぎ取っていたのでしょう。同時にそういう自分を変えたいと願っている「上昇志向」を持っていれば、これはもう詐欺師の餌食です。

その絵は今も押し入れの中にあります。一度も飾ったことのない絵ですが、詐欺師にコロッと騙された自分の至らなさを記憶し、二度と利用されないようにと思いつつ、とってあります。

人を追いこむテクニック

キャッチセールスも悪徳商法も、基本は同じ、「人を追い込むテクニック」につきます。

私が説教されて半泣きになったように、人の弱い部分を見定める嗅覚を持ち、そこに容赦なくキツイ言葉を浴びせます。普通の人なら赤の他人に心の痛いところをいきなり突かれるということはめったにないので、それだけでも十分に動揺します。

その動揺をつかめば詐欺師の勝ちです。「あなたのその不安はこれを買うことで解消できます」と手のひらを返したように甘い言葉をささやいたり、逆に「ノルマがあるんです、助けてください」「いくらでも値引きします」などと、泣きついてきたりします。でなければ、私の場合のように「あなたは決断できないダメな人間だ」と恫喝さえします。

そうして人を追い込むのが詐欺師のテクニックなのです。

オレオレ詐欺でも、突然、「会社の大金を落としてしまった」とか、「交通事故を起こしてしまった」などの、非日常的なことがらに相手を追い込み、動転させることで詐欺師は勝ちをつかむのです。

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まとめ

詐欺に対して自衛するとしたら、それは詐欺師の手口を知ることです。

キャッチセールスも、オレオレ詐欺も、突然、非日常の感覚に人を引きずり込み、動転させようとする。このことを知っていれば、相手のやり口が見えてきます。

「なぜきっぱりとノーと言えないんだ」と、他人事に対しては思うかもしれません。しかし、人は動転するととっさの判断ができなくなり、そこをつかまれるのです。

多田さんの著書の題名のとおり、『ついていったら、こうなった』の「こうなった」部分を知れば、動転を防ぎ、自衛できるのです。

詐欺師が最も喜ぶ相手は、「自分だけは詐欺にあわない」と思っている人なのです。

多田さんのルポに今後も注目したいと思います。

以上、多田文明さんの紹介と、私のダメな詐欺被害のお話でした。ではでは~

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