(出典 : https://thetv.jp)
今回は、5月3日オンエアの
『情熱大陸』で紹介された、
「てんぷら近藤」店主の
近藤文夫(こんどう・ふみお)さんを
クローズアップしたいと思います。
和食がユネスコの文化遺産に登録され、
スシ、テンプラ、といったジャンルが
注目されていますが、私たちが
当たり前と思っていたてんぷらは
実は近藤文夫さんの功績が大きいのです。
それは、高級てんぷらのメニューに
野菜を加えたこと。
近藤文夫さんのプロフィールと、
てんぷらの軌跡、そして「てんぷら近藤」の
ランチとディナーの内容や、店舗情報、
そして肝心の予約方法について見てみました。
近藤文夫さんのプロフィール
近藤文夫さんは1947年
(昭和22年)生まれ。
1966年に高校を卒業した後、
山の上ホテルに就職し、
「てんぷら和食 山の上」の厨房に
入りました。
そして、1970年、入社5年目の
23歳でなんと料理長に抜擢される
スピード出世をなしとげました。
才能というよりも、朝5時に起きて
市場へ行き、夜12時に片づけを
終えるまで働き続ける努力が
実ったのでしょう。
現在もその生活リズムは変わらず
続いているそうです。
さらに休日には契約農家を訪ねて、
野菜と、野菜を作る人の熱意を
探求しているといいます。
山の上ホテルで21年間勤めた後、
1991年に、満を持して銀座に自身の
店である「てんぷら近藤」をオープン
しました。
店は一流店として名を上げ、
現在は12年連続でミシュランの
二つ星を獲得。
国内外から予約が殺到する店と
なりました。
しかし、番組でも語っていたように、
「自分のてんぷらはまだ80点」とのこと。
てんぷらと向き合って50年になる
近藤文夫さんは、今もなお謙虚に
てんぷらと向き合っているのです。
和食の世界は、師匠と弟子の厳しい
徒弟制度で、その技術は門外不出、
というイメージがありますが、
近藤文夫さんはそれでは和食は
広まらないと考え、今はYouTube
にも積極的に自身の調理をアップ
しています。
また、近藤文夫さんは書籍でも
普及に努めています。
2013年には『天ぷらの全仕事』。
表紙からしておいしそうな、
ジューッという音まで聞こえそうな
写真ですね。
2017年には、
『「てんぷら近藤」主人の やさしく
教える天ぷらのきほん』。
こちらは、看板メニューのそら豆の
てんぷらが表紙を飾っています。
そして、近藤文夫さんの半生を
テーマとして書かれた、
中原一歩著『最後の職人 池波正太郎が
愛した近藤文夫』が2013年に
発行されています。
野菜をメニューに
今では当たり前になりすぎて気づかない
ことですが、高級てんぷらの店で野菜の
てんぷらを出したのは、近藤文夫さんが
なんと初めてだったのだそうです。
それまでのてんぷらといえば、江戸前の
魚介類をあげるもの、と決まっていました。
ところが近藤文夫さんは、
野菜のてんぷらを出したのです。
始めた当初は「本当のてんぷらではない」、
「我流だ」と揶揄されたそうですが、
近藤文夫さんは、
旬の野菜をもっともおいしく食べられる
方法こそがてんぷらである、
という信念を貫いて、
野菜のてんぷらを主役に据えたのです。
さつまいもは、10センチの厚さに切って、
低温で30分間もかけてじっくり揚げ、
ほくほくに。
(出典 : 番組ツイッターより)
アスパラガスは、斜め切りしてサクサクに。
(出典 : 番組ツイッターより)
他にもにんじんやそら豆、ピーマン、
ズッキーニなど、「新しい素材のてんぷら」が
次々と誕生したのでした。
「てんぷら近藤」のランチとディナー
「てんぷら近藤」のコースは、
昼2種、夜3種となっています。
ランチ
菫 すみれ 8,000円
椿 つばき 11,000円
ディナー
旬の食材の天ぷら
/藤「ふじ」2品
てんぷら定食、果物
13,000円
1名~
至高の定食!!
/楓「かえで」4品
小鉢二品、てんぷら定食、
果物
17,000円
1名~
最高級!こだわり抜いた定食
/蓬「よもぎ」5品
小鉢二品、刺身、てんぷら定食、
果物
21,000円
2名~
ディナーの「よもぎ」だけは、
2名以上での注文となるので注意です。
「てんぷら近藤」の店舗情報と予約方法
「てんぷら近藤」の店舗情報は以下になります。
(出典 : https://tabelog.com)
場所
東京都 中央区 銀座 5-5-13
坂口ビル 9F
東京メトロ 銀座駅
徒歩3分(B5出口)
銀座駅から115m
営業時間
12:00~13:30(L.O)
17:00~20:30(L.O)
ランチは12:00~の回と
13:30~の回の2回
定休日
日曜(月曜が祝日の場合休)
そして、予約は電話のみで
受け付けられています。
電話番号
03-5568-0923
カウンター25席のみのお店ですので、
予約は難しいですが、お店の忙しい
時間帯を避けて電話してみてください。
12年にわたり、ミシュランで二つ星を
取り続けている超名店の「てんぷら近藤」
ですが、近藤文夫さんが念頭に置いて
いるのは
「国籍や年齢に関わらず、本物の
天ぷらを伝え続けること」
という、壮大なモットーだそうです。
世界に誇る「和食」の世界を、
近藤文夫さんなら伝えてくれる
ことでしょう。
以上、「てんぷら近藤」店主、
近藤文夫さんについてでした。
ではでは~