あおり運転なぜ?心理学的分析によるハンドルを握ると性格が変わる理由に対策は?

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(出典 :https://ironna.jp/article/9581?p=3)

今月に入り、いわゆるあおり運転

呼ばれる危険な行為や暴行が報道

されています。

あおり運転自体は昔からあり、

先進国では長く問題とされてきました。

日本でも「ハンドルを握ると

豹変する」と言われる人がいるのも

事実です。

なぜ人はあおり運転をしてしまうの

でしょうか。

そこには心理学的に見て2つの特徴

ありました。

誰もが加害者にも被害者にもなる

あおり運転について、心理学的に

検証してみました。

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そもそも「あおり運転」とは?

バイクのドライバーが乗用車にあおられ、

暴行された様子を、ドライブレコーダーで

公開しています。

後ろから来た車が急接近したあとに

急ブレーキを踏み、

その後スピードを上げて、

バイクを右側から追い越した。

その際に、窓を開けて何かを

叫んでおり、

バイクの前に割り込むと、

再び急ブレーキをかけて止まった。

すると、黒い半袖シャツの若い男が

運転席から出て来て、

バイクの方に向けて怒鳴り散らす。

そして、また叫びながら、

「このヤロー!」とバイクに

近づいてきた

(出典 : ツイッターより)

これらの行動は

「ロードレイジ」
「アグレッシブドライビング」

と呼ばれています。

ロードレイジの例としては、

クラクションでの威嚇

ハイビーム

幅寄せ

異常接近し追い回す

などを挙げています。

アグレッシブドライビングは、

極度の速度超過
頻繁で不必要な車線変更
意識的な信号無視
進路妨害
など、故意に交通法規を破って
危険な運転をする行為です。

なぜキレるのか?心理学的な背景

ではなぜ、人は怒りに任せて

あおり運転をするのでしょうか。

心理学的に見て、人の怒りには

いくつかの原因が考えられています。

原因1.「欲求不満―攻撃仮説」

早く走りたいのに走れない、

前の車を追い越したいのに

追い越せない、

といった欲求不満が、自分の車の

走行を妨げている、と感じると、

人は爆発して攻撃的になります。

原因2.「攻撃手がかり仮説」

ストレスのたまった状態は

心身ともに危険なもの。

どうしても「はけ口」を求めて

しまいます。

運転によって、前の車が遅いなどの

きっかけがはけ口となって、

車の運転以外のストレスも

まとめて爆発する大義名分を

作ってしまうのです。

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原因3.「敵意帰属バイアス」

たとえば自分は車の運転が

うまいと感じている人が、

運転によってストレスをためると、

「自分は悪くないのに、前の車は

なんで遅いんだ」などと感じ、

「あんな下手な運転をするやつは、

あおられて当然だ」と、

「相手が悪い」という考えに

とらわれることがあります。

つまり、最初に原因を作ったのは

相手だ、と考えることで、自分は

悪くないと思う。悪くないから

何をしてもいい、という歪んだ

認知が働きます。

これらの原因が生じたところに

火をつけるのが、

+「ストレスへの易反応性」

です。

自動車の運転は、そもそもが

ストレスになると言えます。

周囲へ絶えず気を配り、

それらに反応し、時には自分の

意図に沿わない行動を

しなければならなかったり

します。

上記のような怒りの原因と

見方に対し、容易く反応して

しまうことを

「ストレスへの易反応性

(いはんのうせい)が低い」

と言います。つまり、

キレやすいということです。

車の運転は、キレやすい人に

とって、まさにキレる理由に

あふれているのです。

また、普段はキレない人でも、

疲れているときなどはすでに

ストレスがたまっている状態

なのでやはり「キレやすい」

状態になると言えます。

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なぜ「ハンドルを握ると性格が変わるのか

普段から危ない人が上記の

理由でキレるのは、不愉快

ですが理解できます。

しかし、ふだんとてもおとなしい人が、

ハンドルを握ると豹変して

キレやすくなり、危険な運転を

したり、大声でののしったり

することは残念ながらよく

ありますね。

実は自動車自体にキレやすさを

呼ぶ原因があるのです。

車の原因1.プライベートな空間である

狭い個室空間である車内は、

周囲の目を気にする必要が

ありません

そのため、豹変するのではなく、

本来の自分が出てくるのです。

車の原因2.優越感をもたらす

乗用車の重さはだいたい1トン

くらいです。

そんな大きな鉄の塊に囲まれて

いるのは、

大きくて強固な鎧を着た

ような状態

であり、興奮を呼ぶのです。

また、大きな車やスピードの

出る車、あるいは高級車など、

車には他にも、あたかも自分

自身がそうなったかのような

優越感をもたらすのです。

優越感は同時に他人を見下す

ことにつながります。結果、

自己中心的な運転になって

しまうのです。

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車の原因3.匿名性が高い

正面に向き合うのでない限り、

車の運転をしていると、相手の

顔が見えにくい状態になります。

それは同時に自分の顔も見えて

いないだろうという感覚を呼び、

匿名性を帯びます。

相手がどんな人かわからない、

自分の名前と顔も伏せられて

いる、この匿名性がSNSなどで

炎上などの猛威を振るっている

のと同じような状態を作り出します。

車の原因4.すぐ逃げられる

もしまずいことが起きても、

猛スピードでその場を

離れればまず捕まることはない

報復されることもない、という

安全性が車にはあります。

いざというときの逃げも車は

保証してしまうのです。

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あおり運転への対策はあるの?

(出典 : https://ironna.jp)

日本と同じく車社会である欧米

などでも、ロードレイジや

アグレッシブドライビングに

対して決定的に有効な解決方法は

見つかっていません。

なので、今のところは自衛する

というのが現実的な方法です。

冒頭のバイクのように、前後に

ドライブレコーダーをつけて、

証拠の画像を取るのです。

バイクの運転者も、すぐに警察に

通報したものの、警察は立件には

消極的だったといいます。

しかし、ドライブレコーダーの

映像が決定的となり、暴行罪として

立件できたそうです。

また、いつまでも追い越し車線を

走らない、といった、運転上の

注意点もあります。相手にキレる

きっかけを与えないということです。

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キレないために

実はワタクシ、超がつくペーパー

ドライバーで、周りに迷惑を

かけまくって運転していました。

あおられたり、パッシングされた

こともあります。しかしそれは

こちらに原因のあることなので、

ほんとすみませんとしか言えない

のですが、初心者ゆえさらに

びびって委縮してしまい、

さらにヘボイ運転になるという

逆効果を生んでいました。

理想論かもしれませんが、

運転する人の心に余裕があれば、

あおり運転も減るのでしょう。

しかし、あらゆるストレスに

満ちた現代日本で、生活全般に

おいてストレスのない人はいません。

その状態で車に乗れば、

キレやすくもなるでしょう。

その意味では、あおり運転の減少を

運転者の心理に求めるのではなく、

危険な場合は暴行罪に問われますよ

というストッパーが、現時点では

有効なのかもしれません。

以上、昨今話題のあおり運転

ついてでした。

ではでは~

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