(出典 : http://mangatop.info)
2月7日の午後2時ごろ、
神奈川県でレジ袋が有料である
ことに激高した66歳男性が、
警察に保護され、その後死亡
する事件が起きました。
死因は不明ですが、考えられる
こととしては、
・激しい怒りが原因で死んだ
・警察の対応が悪くて死んだ
の2つの可能性があると
思われます。
それらについて調べてみました。
男性の死因は?
ニュースによると、
この男性は、神奈川県秦野市の
中古品店で商品を購入した際、
レジ袋が有料であると知って
激昂。
店員が警察に通報し、
取り押さえられ、保護されました。
しかし、その約4時間後、
男性の死亡が確認されました。
「怒りによって死ぬ」ことを
「憤死(ふんし)」と呼び、
歴史上有名な人物が憤死した
という逸話もあります。
しかし、人は怒りによって
死ぬことが本当にあるので
しょうか?
可能性1 心臓の病気
激しい怒りはストレスと
なり、心臓に大きな負担を
かけます。
不整脈から、心室頻拍・
心室細動といった、
除細動装置がないと死んで
しまうほどの重症に至る
こともあるといいます。
そうした重症によって、
突然死が起こる可能性が
あります。
可能性2 脳の病気
怒りは高血圧を呼び起こします。
急激に上がった血圧によって、
もともと動脈硬化を起こして
いた血管や、脳動脈瘤など
血管にコブができている状態で、
それが破れた結果、脳卒中を
起こすこともあるそうです。
また、動脈瘤や腫瘍が
脳の前頭葉にあると、
感情が刺激されて、
怒りっぽくなるといいます。
病気により怒りっぽくなって
いた人が、怒ることでさらに
病気を悪化させて死亡する
ケースもあるのです。
可能性3 こころの病気
いわゆる「キレる高齢者」の
問題がときおり報道されますが、
本人の性格ではなく、こころの
病気によって怒りやすくなる
こともあるそうです。
躁うつ病、双極性障害、
統合失調症などの他、高齢者に
限ってみれば、更年期障害や
認知症によっても、人は怒り
やすくなるのです。
そうした病気によって怒りが
増幅され、心臓や脳の重大な
病気につながり、最悪死に
至る可能性も十分にあります。
警察の対応は?
(出典 : https://mainichi.jp)
店からの通報を受けて、
男性を保護した神奈川県警は、
男性を署に連行しましたが、
署内でも男性が激しく暴れた
ため、5人がかりで頭や
両手両足をつかむなどして
抑えたといいます。
その後容態が急変したため、
病院へ搬送しましたが、
午後6時過ぎに死亡が確認
されました。
暴れる男性を抑えた際に、
いきすぎはなかったのか。
男性一人に対し、5人がかりで
抑えたのは、やりすぎでは
なかったのか。
警察の対応も問われることに
なると思います。
なぜ高齢者はキレるのか?
高齢化社会においては、
キレる高齢者への理解が
必要だと思います。
老人ならではの、加齢による
喪失感や、心理的な孤独感や
疎外感、被害意識などが
キレる高齢者を生んでいる
のかもしれません。
さらに認知症など、老人性の
疾患による「病的な激昂」も
あると知ることは、怒られた
側の人間が冷静になるために
役立つでしょう。
今回の事件は、あまりにも
些細な原因から、最悪の状況に
至ったことで大きく注目されて
いますが、男性の家族から
すればやりきれないことだと
思います。
老若問わずストレスの多い
日本社会が、もう少し余裕を
持てたらと、今回のニュースを
見て思いました。
以上、高齢男性の憤死に
関してでした。