今回はCGアニメーション監督兼デザイナー兼クリエーターとマルチに活動する文原聡さんをクローズアップしたいと思います。
多彩ながらも「あ、文原さんだ」と分かる絵柄の源を調べてみました。
プロフィール
文原聡(ふみはら・さとし)さんは1975年生まれ。
海外アニメの影響を受けて、2000年に大学を卒業したのちはCG制作会社に就職。
いったんフリーランスになりますが、2004年にPLUS heads inc.に入社します。ここで、自身が企画・提案したアニメ番組『The world of GOLDEN EGGS』を制作し、話題となります。
2007年には再びフリーランスに戻り、日産の低燃費車・NOTE(ノート)のCMで『アルプスの少女ハイジ』をパロディ化した『低燃費少女ハイジ』を発表。
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その後も、安室奈美恵や湘南の風、北斗の拳やディズニーなどのコラボレーション作品を発表して人気を得ます。
2008年、studio crocodile(スタジオ・クロコダイル)社を設立。
2010年には、館山市のマスコットキャラクター・ダッペェのデザインを手掛けました。
また、あのミッキーマウスを大胆にリデザインした「キュービックマウス」シリーズもなかなか攻めています。
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最新作アニメ「テレビ野郎 ナナーナ」
そして、この春から、文原さんが監督、脚本、アニメーション制作を手掛けるオリジナルCGアニメ『テレビ野郎ナナーナ』が話題になっています。『The world of GOLDEN EGGS』から10年ぶりのオリジナルアニメです。
テレビ東京のマスコットキャラ・ナナナになんとなく似ているような、遊び心のあるキャラクターに、ビビる大木や温水洋一、つぶやきシローなど豪華なキャストを迎え、「愛と毒」にあふれたギリギリのユーモアを醸し出しています。
最初はナナナをアニメ化しようとしていたそうですが、文原さんはオリジナルキャラを作って、ナナナの既存のイメージを超えて「いじれる」キャラを作ってしまったそうです。
主人公の七岡隊長は、あの藤岡弘、さんがモデルだそうです。
貧乏テレビ局「テレビナナーナ」という設定も、テレビ東京を意識したギリギリのユーモアですが、そんな彼らが低予算にあえぎながらも起死回生をかけるのは、ジャングルに住むという伝説の動物・キーナを探し出して、世界初の映像を撮ること。
毎回、テレビ東京の人気番組をオマージュ、というかパロディに仕立てるのも別の意味で冒険では、と思わせますが、豪華な大物ゲストがチョイ役で登場するのも、まあよく引き受けてくれたわと見てるこちらがあきれるような「無駄づかい」ぶりで見せてくれます。
そもそもなぜバナナが探検?という問いには、『バナナといえばジャングル。ジャングルだから探検ものにしようと』と、まっすぐなコメントで、イマイチわからないのもミソ。
実は最初はその気がなかったのに、テレビ東京の自虐ネタがどんどん増えてしまっているというのもさすがテレ東、懐が広いですね。
グッズも展開
放映以来、じわりと来ているナナーナですが、オリジナルグッズもいろいろ出ているので、要チェックです。実店舗は、東京駅一番街「東京キャラクターストリート」と六本木三丁目「ナナナリア」、通販はテレビ東京の公式サイトで行っています。
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ちょっと謎なお菓子・バナナ味ポップコーンというのが気になります。
まとめ
以上、文原さんのお仕事をまとめてみました。
このシュールな世界にピンと来たらぜひハマって見てください。
以上、文原聡さんの紹介でした。ではでは~