(出典 : https://tv.yahoo.co.jp/program/60236553/)
今回は、「氷の聖地・奈良」の仕掛け人、岡田桂子さんと、かき氷専門店「kakigori ほうせき箱」についてクローズアップしたいと思います。
岡田桂子さんは、古都・奈良を「氷の聖地」として
一躍有名にした氷の祭り『ひむろしらゆき祭』の
仕掛け人の一人です。
そして、自らもかき氷専門店
「kakigori ほうせき箱」をオープン、
行列のできる名店に成長させました。
奈良の1300年の歴史とともに、
40軒以上のかき氷店がひしめく今を
調べてみました。
岡田桂子さんのプロフィール
岡田桂子(おかだ・けいこ)さんは1971年生まれ。
学生時代に日本文化に興味を持ち、
大学卒業後は呉服店に勤務しました。
結婚とともに仕事を辞めましたが、
再び仕事を始めるにあたり、
自分で見つけた商品を売り込むという
営業の仕事がしたいと思ったそうです。
そんな折、台湾で「擂茶(れいちゃ)」という
お茶に出会い、輸入と卸売りを始めたのが
2007年、34歳の時でした。
そのお茶を使って好きなかき氷を作ったことが、
のちの新しいビジネスのきっかけになります。
商店街が活性化を目指し、
起業チャレンジを応援するという企画に
応募して、3年限定のテナントとして
かき氷屋さんをスタートしました。
はじめは、擂茶を売るために
「クルミ餅入り擂茶氷」
というかき氷を考案したのですが、
それが楽しくて、お茶よりもかき氷の世界に
ハマったのだそうです。
そして、奈良をかき氷の聖地にしたい、
という思いから、1300年続く氷の神社・
氷室神社に企画を持ち込みます。
↑奈良・氷室神社
(出典 : https://www.travel.co.jp/guide/article/20201/)
氷室神社にはもともと「献氷祭」という祭りがあり、
夏に貴重な氷を献上する歴史がありました。
岡田さんは祭りの実行委員を務め、
祭りを現代によみがえらせたのです。
2014年から、かき氷の「ひむろしらゆき祭」が
毎年開かれるようになりました。
神様にかき氷を奉納し、
境内には全国のかき氷屋さんが
集まるお祭りは大盛況。
その流れから、翌2015年に、
岡田さんはかき氷専門店
「kakigori ほうせき箱」をオープンしました。
(出典 : https://tv.yahoo.co.jp/program/60236553/)
当初は秋・冬の売り上げが振るわず、
茶がゆなどを出したこともありましたが、
斬新なかき氷のビジュアルが
インスタグラムにのって広まり、
一気に人気店になったそうです。
2018年には、より大きな場所に移転し、
さらに発展をしています。
岡田さんにとって店は、氷の発信拠点。
どうしたらより広く、氷を発信できるかを
考える場所になったといいます。
「kakigori ほうせき箱」のかき氷
「ほうせき箱」は1日限定300杯。
1日100組程度のお客さんを迎えています。
季節ごとにメニューを入れ替えるので
常連さんも多く、
開店前から時間帯別の整理券を配っていますが、
週末だと10時頃には完売するといいます。
「ほうせき箱」のかき氷のユニークな点は
「エスプーマ」と呼ばれる、炭酸ガスで泡立てた
シュワシュワのムースのようなものを乗せたところ。
氷の山の上にエスプーマがこんもりと乗って、
氷と絡むのが特徴です。
氷は地元の製氷店「日乃出製氷」の純氷を
使用しています。
↑は、グレープフルーツヨーグルト氷。
ヨーグルトエスプーマが雪山のように氷を覆い、
赤と黄のグレープフルーツが乗っています。
他にも、キウイヨーグルト、甘酒ミルク、
梅スパークリング、そして定番の抹茶ミルクなど、
奈良産の果物や食材を使った
豊富なメニューがそろっています。
↑ティラミス風大人の抹茶DX
(出典 : https://twitter.com/housekibaco)
冬にはホットソースを絡めるタイプの
アフォガートかき氷もあるとか。
ユニークなところでは、
リトマス試験紙氷なんてものも。
レモンの汁をかけると、
青かった氷が紫色にさっと変わる、
見た目も面白いかき氷です。
「ほうせき箱」詳細
住所:奈良県奈良市餅飯殿町47
アクセス:近鉄奈良駅から徒歩5分
営業時間:10:00~19:00
午前9時ごろから整理券配布開始。
営業時間 :
10:00 – 12:00
13:00〜19:00(ラストオーダー)
火水金は17:30がラストオーダー
定休日 : 木曜
また、ほうせき箱と奈良のホテルとの
コラボ企画「宿泊者限定・かき氷プラン」も
毎年好評だそうです。
こちらは整理券なしでかき氷を食べられる
イベントです。
ほうせき箱さんとのコラボ企画【かき氷プラン】今年もやります!!
宿泊者限定プラン☆整理券取得なしでかき氷をゲット♪♪
お問い合わせ・ご予約は当館まで(☎0742-22-3686)
今年も当館だけでなく、サンルート奈良さん、小さなホテル奈良倶楽部さんもご予約受付中!!#奈良 #かき氷 pic.twitter.com/JXIS47navq— RYOKAN MATSUMAE 旅館松前 (@matsumae111) June 26, 2019
今年の開催は、6月30日~8月31日まで。
旅館松前 0742-22-3686
サンルート奈良 0742-22-5151
小さなホテル奈良倶楽部 0742-22-3450
と、コラボの予定。
問い合わせ・予約は各旅館までとのことです。
まとめ
地域の歴史から甦ったお祭りが、
「氷の聖地」と呼ばれるまでに成長したのは、
地域おこしの成功例として、素晴らしい
エピソードだと思いました。
実行委員だった岡田さんは、
単なる雑多な賑わいではなく、
「崇高なイメージ」を持った
「聖地」でなければという思いを
求めていたといいます。
また、県内のかき氷店を網羅する
「奈良かき氷マップ」を制作し、
その英語版も作ってアピールしたことも
大きいでしょう。
そして、カフェのオープンに関わる作業や、
マスコミの取材などのノウハウは、
SNSで人づてに伝わって
岡田さんを助けたそうです。
そうした人のつながりがあったからこそ、
「氷の聖地」はできたのですね。
今年の夏も、人を驚かすような
楽しいかき氷がお店に並ぶのでしょう。
以上、岡田桂子さんと、
「kakigori ほうせき箱」の紹介でした。
ではでは~