まつ乃家栄太朗はなぜ女形芸者?素顔は?屋形船や体験会で復興を目指す

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(出典 : http://geisha-matsunoya.com/)

今回は、日本でただ一人の、男性の芸者さん・女形(おんながた)芸者のまつ乃屋栄太朗さんをクローズアップしたいと思います。

なぜ、男性でありながら芸者の道を選んだのか。

そこにはお母さまの遺志があったといいます。

衰退した花街・大森海岸で

いまやたったの15人となってしまった

芸者さんという存在。

連綿と続いてきた芸者という文化への

栄太朗さんの心意気を調べてみました。

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なぜ女形芸者なのか?

大森海岸の花柳界復興を 日本唯一の男性女将、まつ乃家栄太朗さん

このあでやかな芸者さんが男性であるとは、

言われなければ分からないかもしれません。

(出典 : https://www.youtube.com/watch?v=6kd48DzyQ2c)

こちらが「素顔」の栄太朗さんです。

まるで別人ですが、ごく普通の男性に

見えますね。

そんな「彼」が、化粧をし、かつらをかぶると

女の芸者である栄太朗になるといいます。

そんな栄太朗さんは、

生まれも育ちも東京の大森海岸。

かつては、海沿いの街として、

そして花街として栄えたところでした。

栄太朗さんは、芸者だった母のまり子さんに

ついていく形で、幼いころから

稽古やお座敷のしきたりを学び、

10歳の頃には立派にお座敷へと

出ていたそうです。

「御座敷に出たらゲームを買ってあげる」

と、釣られて出ていたといいますが、

実際は、当時から芸者の世界は人手が足りず、

座を持たすためでもあったとか。

しかし、栄太朗さんが20歳になった時、

お母さんが、がんに倒れました。

そして3年の闘病ののちに世を去ると、

23歳だった栄太朗さんはあえて困難な

道を選びました。

それは、お母さんの遺志を継いで

置き屋の女将になること。

そして自分自身、芸者となることでした。

もちろん、跡を継ぐことには

大きな迷いがあったそうです。

栄太朗さんが男性であることも

もちろんですが、

置き屋、芸者という仕事が

時代の波にのまれてなくなっても

仕方ないということもありました。

それでも、お母さんが願っていた、

大森海岸の花柳界復興という夢を継ぎ、

花街の文化を継ぎ、盛り上げていくことを

決意したのです。

そうして、

「日本でただ一人の男性の芸者さん」

栄太朗さんが誕生しました。

当初は、男であると言うと

「気持ち悪い」と言われることも

あったそうです。

今は、メディアなどに注目されたり、

自身がブログやフェイスブックで

情報発信していることもあって、

「彼」を目当てに来るお客さんも

ついているそうです。

しかし、栄太朗さんが本当に目指すところは、

男性でもない、女性でもない、

「栄太朗」という人間として

人とつながり、そのつながりを

大切にすること。

「男性であることは、客寄せパンダでもある」と

栄太朗さんは割り切っている面もあります。

それでも、自分が芸者をやめたら、

大森海岸の芸者の文化が消えてしまう、

だからやめない、その矜持が

栄太朗さんを支えているのです。

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恒例 納涼屋形船

栄太朗さんは伝統的なお座敷遊びを

もっと知ってもらうために、

まつ乃屋として様々な企画を立てています。

屋形船のイベントもそのひとつです。

夏は納涼のひとときを芸者と過ごす

粋な遊びです。

和装のお客さんには、

男性1,000円、女性2,000円の

和装割引をするなど、

ユニークな企画も行なって、

芸者遊びの垣根を低くすることを

目指しているそうです。

船を出している「船清」の人は、

屋形船に乗る、大勢のお客さんを

栄太朗さんは明るい話術で

同時に楽しませる実力が

あると評しています。

かつての芸者遊びというと、

圧倒的に男性客であったのが、

栄太朗さんのお座敷は2~3割が

女性であることも注目しているそうです。

また、最近では外国人のお客も

たくさんついていて、

栄太朗さんのご指名も多いのだそうです。

気になるお値段は、2万円

乗船料、食事と飲み物、芸者さんへの花代、

税・サ込のお値段ですから、むしろ

お得なイベントではないかと思います。

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復興のために 芸者・半玉募集 体験会もあり

芸者置屋・まつ乃家では、

芸者文化を未来に残すために

芸者、半玉(芸者見習い)となる人材を

公式サイトで募集しています。

公式サイトはこちら

芸者文化に興味があれば、

もちろん、未経験でもOK。

白塗りのお化粧をしてお座敷に出向く

仕事になります。

着物からお稽古まで、芸者になるための

すべてのことを教えてくれます。

芸者の募集は

20歳~35歳くらいまで

お見習い期間あり

特に三味線の経験があればなおよいとのこと。

半玉の募集は

18歳~22歳くらいまで

身長は160㎝くらいまで

お稽古は必須

お見習い期間あり

とのことです。

芸者、半玉とも、お稽古として

踊り、三味線、鳴り物などを

先輩と一緒に通って覚え、

芸として磨いていくことになります。

また、「見習い体験」も行なっており

毎月行われる「まつ乃屋大宴会」で

支度の手伝いや荷物持ち、お座敷での

お手伝いなどをとおして、

芸者の世界を見ることができます。

事前に面接があるそうですが、

花柳界をじかに体験できる

貴重な機会だと思います。

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まとめ

栄太朗さんがいうように、

芸者の世界はなくなってしまっても

誰も困らない、時に流されて

消えようとしているものかも

しれません。

それでも伝統を残すために、

男性でありながら芸者になるという

選択をしたことは、

とても強い意志があったのだと

思います。

踊りや楽器、歌などの稽古は

厳しいでしょうし、

お客をもてなすことも、

華やかに見えても、とても大変な

ことのはずです。

そのプロフェッショナル魂に

男性も女性も関係ない、

栄太朗さんの存在がそう訴えて

いるように見えました。

以上、まつ乃屋の栄太朗さんの紹介でした。ではでは~

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