下園壮太元自衛隊員がメンタルヘルス休み方を提唱『ホンマでっか!?TV』

(出典 : https://www.yayoinokokoro.net/)

今回は、元自衛隊員としてメンタルヘルスを研究した下園壮太さんをクローズアップしたいと思います。

自衛隊とメンタルヘルス、ちょっと意外な組み合わせかもしれませんが、国内でも災害救助に長期間携わったり、海外へPKOに行けば、紛争地帯などでの任務もあり、実はストレスのかかる状況で働くことが多いといいます。

心身ともに強いイメージの自衛隊員でも、災害救助などでは惨事ストレスが強くのしかかり、海外派遣ももちろん無理を重ねることがどうしても多くなります。

それが長期間に及べば、体力も精神力も削り取られてしまうもの。海外の例でも兵士たちのPTSD(心的外傷後ストレス障害)は深刻な問題となっています。

そうした心理的問題に対処する「心理教官」の第1号が下園さんなのです。

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目次

プロフィール

なぜ自衛隊でメンタル?

自衛隊の休み方とは?

プロフィール

下園壮太さんは、防衛大学校を卒業後、陸上自衛隊に入隊。

1996年に、陸自初の心理教官となりました。

そもそも防衛大でも心理学すら学んだことがなかった下園さんが、陸自で初の心理教官になったということで、当然、マニュアルもノウハウもまったくなし、という状態からスタートしたそうです。

2000年には 「防衛庁メンタルへルス検討会」の委員に就任。

翌2001年にはコーチングを下敷きにした「指導の手引」や、メンタルヘルスのための指導ビデオを作成しました。

そして、2003年から2015年まで、自衛隊の医師や看護師などに対し、自衛隊員のためのメンタルケアやストレスケア、カウンセリングの方法や、うつ・自殺予防、といったスキルを指導します。

2011年には東日本大震災への派遣自衛官に対し、特に現場の指揮官を対象にメンタルケアのしかたの指導を行いました。

2015年に自衛隊を退職。

その後は、NPOメンタルレスキュー協会に所属し、惨事ストレスや自殺などへのクライシス(危機)カウンセリングを担当しています。

なぜ自衛隊でメンタル?

自衛隊員は、災害現場や紛争地帯などの「戦場」で過酷な任務に就きます。

そうした自衛隊員のために、医学だけでなく、心理学の面から疲労やストレスをマネージメントする、それが下園さんたち「心理幹部」の仕事なのです。

それまでは、とかく精神論が持ち上げられ、肉体的に、そして特に精神的に疲弊することに対して声を上げることははばかられた組織の中で、隊員たちは心身ともに無理を強いられることが多かったわけです。

それを現代の医学・心理学に照らして理論的に、心身ともに適切なケアをすることで、長期間無理なく勤務できるようにする、その必要性があったのです。

下園さんたちが特に注目したのは、2003年からの自衛隊のイラク派遣でした。

その際、任務に就く隊員たちの間でどんな心理的消耗が多いのか調査したところ、最大のストレスは人間関係だったことが分かったそうです。そして肉体的な疲労よりも、心理的な疲労は自覚されにくく、「目に見えない」形で隊員たちのリスクになっていることが分かったのです。

また、肉体的な疲労も、同時に精神的な消耗を引き起こすことにつながり、心身ともに疲弊、うつ病や、最悪は自殺などを引き起こすことになるのです。

下園さんは、こうした状態が自衛隊員に限らず、ストレスの多い現代社会に生きる人すべてに共通したつらさや不安であると訴えています。

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自衛隊の休み方とは?

下園さんのアドバイスは、既存の心理療法ではありませんが、自衛隊で数多くの臨床に携わった経験から導き出した、いわばオリジナルの方法です。

1.まず、何はともあれ休む

疲労しているのだから当然、と思われますが、下園さんは3日間休むことを「おうち入院」と呼んで勧めています。

土日だけの休みの場合、土曜は仕事から休みへと切り替えることやたくさん寝ることに使われます。そして翌日の日曜には「また明日から仕事か」というプレッシャーがかかります。その状態でまた月曜から勤務に向かわねばならず、となると、2日では休養になっていないと指摘しています。

ですが、3日間あれば真ん中の日はしっかり休めるというのです。

3日間の入院生活を自宅でする、つまり規則正しくおとなしく過ごすことです。

2.元気が出たらアクティブ系の趣味でリフレッシュ

仕事とはまったく違う、熱中できる趣味をすることです。心身の疲れがそれほど重症でない場合は、スポーツをしたり、カラオケをしたりして、アクティブなことに熱中すればOKです。

3.元気が出なかったら癒し系の趣味でリラックス。

休んでも休んだ気がしない、疲れが取れない、という時はアクティブなリフレッシュはさらに疲れるだけ。

そんな時は、体力を消耗しない、癒し系の趣味をします。おいしいものを食べたり、読書や音楽鑑賞、ヨガなどのリラックス系の趣味をとおしてまったり過ごします。

4.リフレッシュもリラックスもダメなら物理的に休む

ずばり寝ることゴロゴロすることです。

これらの方法は災害救助などの長期間の任務に就く自衛隊員の間で取り入れられている方法だそうです。また、休みの間は、ストレスの元になるようなメールやSNSはシャットアウトし、外部の情報から自分を切り離すことが重要だそうです。

まとめ

下園さんは、自衛隊に限らず、現代社会はとにかく疲れるものであるといいます。

物理的に休む、ということは、現代人にとって意識的にするべきことだと思った方がいいみたいですね。

もし今、あなたがつらいと思っているとしたら、あるいとうつ病の真っただ中にいるとしたら、自衛隊も実践する「物理的に休む」作戦をぜひやってみてほしいと思います。

そして下園さん自身、うつの経験があり、その体験を本にしています。

(アマゾンのページへジャンプします)

ベストセラーになったこの本を熟読、ではなく、なんとなく見てみるのもいいのではないでしょうか。

以上、下園壮太さんの紹介でした。ではでは~

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