三谷純の立体折り紙がゴジラやアニメに登場『又吉直樹のヘウレーカ!』

(出典 : https://culturalenvoy.jp/envoys/h3101-05.html)

今回は、コンピュータグラフィックスの教授にして、折り紙の研究者でもある三谷純さんをクローズアップしたいと思います。

子どもの遊びと思われがちな折り紙ですが、「ORIGAMI・オリガミ」は、世界中で愛好される知的なパズルとして日本が誇る文化となっています。

現在、折り紙の解析や、展開図の作成などにコンピュータプログラムが導入され、専用のソフトも続々と開発されており、純粋な数理学、実用の科学としても注目されています。

三谷純さんはコンピュータと折り紙という二つの分野を組み合わせた第一人者です。

そして、三谷さんの作品は意外なところで活躍しているのです。

三谷さんの折り紙の世界を見てみました。

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目次

プロフィール

『シン・ゴジラ』の折り紙

『デスノート LNW』の折り紙

『正解するカド』の折り紙

プロフィール

三谷純さんは1975年静岡県生まれ。

2004年に東京大学大学院博士課程を修了し、理化学研究所研究員を経て、2006年に筑波大学システム情報工学研究科に講師として着任。

2015年より教授としてコンピュータサイエンスを研究、指導しています。

2016年から2年間、内閣府の総合科学技術・イノベーション会議フェローに就任。

また、形状モデリングの面から、折り紙の研究も行っており、日本折紙学会評議員に就任。折り紙の設計を行うコンピュータソフトや、多くの著作を発表しています。

三谷さんの独特の立体折り紙や球体折り紙は評価が高く、海外のワークショップにも招聘され、折り紙の可能性を発信しています。

(出典 : http://romanticmathnight.org/teacher/%E4%B8%89%E8%B0%B7%E7%B4%94)

これが1枚の紙から折られているのですからびっくりです。直線でなく曲線で折ることでこういう形になるそうですが、折り紙の旧来の概念を飛び越えてますね。

どうやったら折れるのでしょうか。

円筒から曲線を折って・・・

上下を丸めて・・・

じゃん!

(出典 : https://business.nikkei.com/atcl/opinion/16/083000015/091500017/)

――これだけでは全然わかりませんね。

実際に折ってみたい人には、書籍や、展開図がダウンロードできる公式サイトがありますので、ぜひ挑戦してみてください。

↓三谷さんの書籍2点。(アマゾンのページへジャンプします)

『ふしぎな 球体・立体折り紙』

『立体折り紙アート』

↓『立体折り紙アート』の公式サイト。展開図がダウンロードできます。

『シン・ゴジラ』の折り紙

実は三谷さんの作品は、意外なところで活躍しています。

『シン・ゴジラ』(2016)で、ゴジラを凍結するための解析図が、実は折り紙の形で書かれていた、というキーポイントがありましたか、あの折り紙を提供したのが三谷さんなのです。

ただの意味不明な平面図が、立体折り紙にすることで分子構造の図として解明される、重要なシーンでした。

この「元ネタ提供」で、三谷さんの名前がちゃんとエンドクレジットにアップされています。日本の文化・折り紙が現代の科学と結びついた、印象的なシーンでした。

三谷さんも極めて日本らしいと感じられたそうです。

『デスノート Light up the NEW world』の折り紙

さらに同年、『デスノート Light up the NEW world』(2016) にも、三谷さんの球体折り紙がたくさん出てくる印象的なシーンがあります。

ネタ提供を求められた三谷さんが、とりあえずそのへんにある球体を段ボールにいっぱい詰めて送ったのが、このシーンに写っている球体折り紙たちです。

キラの信奉者・紫苑優輝の部屋に溢れる球体たち。彼の複雑で屈折した世界を表現しています。

劇中でサラッと折られるのがコレ。

や、サラッとは折れません。

『正解するカド』の折り紙

さらにアニメの世界でも、三谷さんの球体折り紙が採用されています。

『正解するカド』(2017)で、「異方」と呼ばれる未知の空間から、無限の電力を引き出すモノ・「ワム」です。

球体を重ねて作る工程は三谷さんの球体折り紙そのままで、「材質でなく、形状が重要」と言われたワムを紙で作るというのが意外でした。

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まとめ

1枚の平面の紙から立体を作り出す。

二次元が三次元になる立体折り紙はビジュアルとして訴求するインパクトが大きいことから、こうした映画やアニメで登場させやすいのでしょう。

三谷さんによると、日本で折り紙を専門に研究している人は5人もいないのではないかとのこと。

ですが、フィクションに限らず、折り紙は現実のテクノロジーの中でも重要なコンセプトやプロダクトを担っています。

有名なところでは、東大名誉教授の三浦公亮氏が制作した「ミウラ折り」があります。

小さく折りたたんだものを少ないパワーで大きく展開/再び畳むミウラ折りの技術は、人工衛星のソーラーパネルの展張や、ソーラーヨットの帆に実装されています。

実際に見たいという人に三谷さんがおすすめするのは、東京・文京区の「おりがみはうす」だそうです。ここで、実際の折り方や、完成品をじかに見ることで、折り紙の世界を学ぶことができるといいます。

難しそうですが、実際に折れたらすごく嬉しいのではないでしょうか。

以上、三谷純さんの折り紙の紹介でした。ではでは~

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