(出典 :https://daiiblog.com )
今回は、歌舞伎町でホストをしている
男性が、客の女性を恐喝して現金を
強奪した事件に対し、警察が防護服を
着て家宅捜索をしたことについて
クローズアップしたいと思います。
タイベック(防護用つなぎ)で完全装備
した警察官20人ほどが、歌舞伎町を
歩いて問題のホストクラブに入って
いったニュースは、その絵面から
強烈なインパクトがありました。
新型コロナウイルスに関して新しい
動きが?と思いきや、事件は恐喝。
なんだかつながらない感じに
もやもやするニュースですね。
歌舞伎町のホストクラブはそんなに危ないのか?
では歌舞伎町のホストクラブは、
原発並みに危ないのでしょうか?
東京都における新型コロナウイルス
感染者の数が、夏になってまた増加
してきています。
一説には、クラスターとなった場所は、
歌舞伎町などの「夜のお店」が多いと
言われます。
実際、新宿区に限ってのデータでは、
感染者の4分の1が夜のお店の関係者
だと、小池都知事も言及しています。
これは実質、歌舞伎町とその周辺の
店を名指ししたようなものだと思います。
東京都としては、接客を伴う飲食の場、
つまり水商売の店への入店を控える
よう4月から呼びかけています。
そんな歌舞伎町のホストクラブに入る
なんて危険すぎる!と警察は判断し、
家宅捜索に携わる警察官に防護服を
着用させたのでしょうか。
確かに、4分の1、25%が夜のお店と
いう数字は、行くのに十分ためらわれる
でしょう。
警察官の安全を第一に考えたのなら、
妥当な対応だと思います。
防護服で「ホストクラブ=危険」と印象操作した?
しかし、事件はホストが客の女性を
恐喝、現金を奪ったというもの。
コロナウイルスの感染者が出たとか、
そういう案件ではありません。
にもかかわらず、まるでホストが
所属していたホストクラブ
「TOP DANDY V(トップダンディー
ファイブ)」がクラスターになった
かのような厳戒態勢に、違和感を
覚えた人も多いでしょう。
恐喝とコロナ禍は別のものとして
対応すべきだったのではないで
しょうか。
真夏の猛暑の中、完全防護の
警察官が家宅捜索をする姿を
見て、ホストクラブはそんなに
危ないところなのか?と
疑問を感じずにはいられません。
個人的には原発事故を連想してしまい、
怖いなと思いました。
でも、よく考えてみれば、コロナが
発生していない店に、こんな重装備の
警察官が押し寄せれば、恐喝の事件の
方は忘れ去られ、コロナ、ホストクラブ、
こわい、という印象だけが
残るのではないでしょうか。
実際、ネットの反応では、警察に
よる印象操作を疑う声が多くありました。
「印象操作だ」という人と
「妥当な判断」という人、
半々の反応だけど、印象操作かと。
今は市中感染の方が多い。
妥当な判断なら交番にいる
警官全員が日中から防護服を
着用しているはず。
仮にボッタクリがあったにしても、
こんな仰々しいガサ入れするなんて
民業圧迫以外の何ものでもないだろ
私も歌舞伎町でのクラスター感染数を
鑑みても、やはりこの防護服は印象
操作だと思います。
「夜の店には行くな」と命令できない
行政が、夜の街の危険性を過大に
宣伝することで、結果的に自粛を
させようとしているのではないか
と考えるのです。
なぜキャバクラではないのか?
もう一つ、気になる視点は、
「夜の街は危ない」ということを
宣伝するのになぜホストクラブを
選んだのか、ということです。
東京のホストクラブが集中する
新宿歌舞伎町でも、営業している
ホストクラブの数は200軒前後です。
それに対して、東京都のキャバクラ・
スナックの数は7,300軒とケタが
違います。
より多くの利用者に危険度を
知らしめるなら、「キャバクラ・
スナックは危ない」として、
防護服で検査に立ち入る方が
よほどインパクトがあるのでは
ないでしょうか。
なぜわざわざ、規模にして
35分の1のホストクラブに
防護服で出動したのか。
しかも事件は、現金4万円を強奪
され、78万円の支払いをする
念書を書かされたという、
小規模なものです。
ぼったくり飲食店で被害に遭った
ことは確かに不幸で怖い事件だとは
思いますが、あえて言うなら、
そんな小さな案件で、機動隊を
含む20人の警察官が防護服を
着て出動・捜索する理由が
分かりません。
普段の警察なら、アンタにも落ち度が
あるでしょ、と説教でもして追い
返している、取るに足らない
(と思われる)事件ではないでしょうか。
にもかかわらず、4万円を強奪された
女性の事件に対し、機動隊まで出動
させて、なおかつ現重装備で捜査して
くれる警察、というのは親切すぎて
どうも腑に落ちないものが正直あります。
なので、今回の防護服は、ホスト
クラブに対する一罰百戒、見せしめ
なのではないかと思ってしまいます
(だからといって逮捕されたホストは
擁護できませんが)。
逮捕された辻真治統(つじ・まなと)
容疑者の店では、ミネラルウォーター
1本が20万円だったといいます。
とんだぼったくりだ、と思うのが
普通です。
しかし「水商売」という言葉の語源が、
水だけで大金を巻き上げる店、から
来ていることを考えると、女性客を
相手にする店がぼったくりで、
男性を相手にする六本木のキャバクラや
銀座の高級クラブがぼったくってない
とは言えないでしょう。
また、従業員と客の小競り合いも
ホストクラブ以上にしょっちゅう
あるはずです。
しかし、警察はキャバクラに
防護服姿で家宅捜索はしません。
六本木のキャバクラや銀座の高級
クラブには、政治家も警察の人も
みんなお世話になっているから、
と思うのですが、どうでしょうか。
多くの男性にとってホストクラブは
不必要な存在です。事件で官民の
手を煩わせるくらいなら潰れて
ほしいと思うのかもしれません。
一方で、キャバクラやクラブは、
官民の意思決定に携わるおじさん
たちにとって「必要な」場所だ
としたら・・・あるいは防護服は
着けないかもしれない。そんな
気がするのです。
今回の事件をとおして、機動隊と
防護服の一団に、えっちなおじさん
たちの深謀遠慮が見えるのですが、
今後もこうした重大な捜査が続く
のか、見ていきたいと思います。
以上、歌舞伎町のホスト逮捕と、
防護服に身を固めた家宅捜索に
ついてでした。
ではでは~