吉田栄作のキャリア トレンディドラマ御三家~渡米~帰国後そして今

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今回は、俳優・吉田栄作さん

クローズアップしたいと思います。

20代にトレンディードラマの

顔として、「トレンディ御三家」

「平成御三家」の一角をなしたあと、

突然の渡米。

帰国後、新たな道を歩んで現在に

至るまでを見てみました。

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プロフィール

吉田茂と佐藤栄作を足して2で

割った名前、なんて冗談もあり

ましたが、それはさておき。

吉田栄作さんは1969年生まれ。

「若いころはツッパリだった」

といいますが、1988年(19歳)に

「ナイスガイ・コンテスト・

イン・ジャパン」でグランプリを

獲得、俳優としてスタートします。

1989年には歌手としても活動を

開始し、1990年・1991年には

紅白歌合戦にも出場。

1990年代にはトレンディドラマに

数多く出演。「トレンディ御三家」

「平成御三家」の一人と言われ、

人気絶頂でした。

1995年、日本での芸能活動を

休止して、単身アメリカへと渡ります。

1997年にモデルの平子理沙と結婚。

1998年に帰国。芸能活動を再開、

より多彩な役柄へとシフトしました。

2015年には、18年間連れ添った

平子理沙と離婚。

2018年、フリーランスに転身し、現

在に至ります。

トレンディドラマの顔・平成御三家

80年代末から90年代前半に

かけて、平成の始まりとともに

一世を風靡したトレンディ

ドラマの世界で、吉田栄作さん

一気にスターの座をつかみました。

加勢大周、織田裕二とともに

「トレンディ御三家」

「平成御三家」と呼ばれ、

一時代を築きます。

『君の瞳に恋してる!』(1989年)

『キモチいい恋したい!』(1990年)、
『クリスマス・イブ』(1990年)
『愛さずにいられない』(1991年)
『もう誰も愛さない』(1991年)
『徹底的に愛は』(1993年)

などなど、有名作品が目白押しです。

しかしその反面で、とんがった

言動がたたったか、雑誌

『an・an』の投票では

「嫌いな男№1」の称号を

いただいてしまったことも。

甘いトレンディ俳優としての

人気と、本人への評価が

真っ二つであったことが、

この頃の吉田栄作さんの特徴に

なってしまったのも事実です。

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渡米――そして結婚

そして、俳優・歌手ともに

超売れっ子だった日々を

バッサリと断ち切り、

吉田栄作さんは単身アメリカの

ロサンゼルスへと渡りました。

始めは英語もろくに話せなかった

ようで、のちのインタビューで

「孤独だった」と語る日々を

送ります。

俳優としても、「平成御三家」と

してのキャリアをリセット。

現地の養成所で学びなおし、

新たな道を探っていたようです。

そんな中、1997年にモデルの

平子理沙さんと結婚しましたが、

吉田栄作さん自身はアメリカに

単身飛んでおり、「別居婚」が

スクープされるようにもなりました。

孤独を知ったからこそ、

パートナーを選んだのでしょうが、

それでもなお、そのパートナーを

置いてストイックに自分と向き

合うことを選んでいたのかも

しれません。

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帰国後――そして今

1998年に、3年間の渡米生活を

終えて帰国した吉田栄作さんは、

ここから一転、新たなキャリアを

築いていきます。

それはトレンディドラマ一色の

世界から、もっと広い世界へ、

俳優・吉田栄作が羽化した瞬間

でもありました。

当時、私の記憶に残ったのは、

アメリカドラマ

『ザ・ホワイトハウス』での

吹き替え出演でした。

「え? 吉田栄作さんが声優?」

「というか、吉田栄作さんって

久しぶりに名前聞くわ」と

驚いたものです。

また、同年の大河ドラマ

『元禄繚乱』にも出演され、

「トレンディでない吉田栄作」が

スタートした年でした。

さらに2001年には、『マネーの虎』で

司会を務め、俳優と歌手に

とどまらない活動を見せるように

なります。

また、俳優としても、刑事ものや

法廷ものなどで「堅い」役を次々と

こなしていきました。

映画では、『亡国のイージス』

(2005年)での海上自衛隊ミサイル

護衛艦「いそかぜ」の副長役や、

『ミッドナイト・イーグル』

(2007年)での自衛隊三等陸佐役など、

これまた堅い自衛官役を演じていきます。

2015年には、18年連れ添った

「別居婚」の平子理沙さんと離婚、

バツイチ、子なしの文字どおりの

「一人」になったことが、

彼の人間的な幅を広げたのかも

しれません。

2018年には、それまで所属していた

芸能事務所を退職し、フリーに転向

しましたが、これもまた転機で

あったのではないかと思われます。

同時に女優の内山理名さんとの

交際も報道されました。

同18年には、それまでのビジュアルを

一変させ、マンガの実写ドラマ化作品

『天 天和通りの快男児』で、

赤木しげる役を硬軟自在に演じられました。

トレンディドラマのさわやかな、

甘々な世界観から180度転回し、

伝説の博徒、男が惚れる男を

演じた吉田栄作さん

個人的にこの原作マンガの

大ファンである私としては、

赤木しげる役が吉田栄作さん

聞いて、正直「大丈夫なのか?」と

思ってしまったのですが、

人生紆余曲折し、離婚と独立を

経て「ひとり」となった

吉田栄作さんにとって、

象徴的な役になったのでは

ないかと今は思っています。

―追記―

2019年には、『天』の最終章

である『赤木しげる葬式編』

ドラマ化され、赤木しげる役の

吉田栄作さんは、実質上の

主役として、難役を見事に

演じられました。

「役者として、もう死んでもいい、

と思えるくらいの役だった」

「役者冥利に尽きる」と、

達成感を語る吉田栄作さん

ほぼ座って話をしているだけの

ドラマでしたが、舞台劇のような

緊張感があり、クライマックス

では20ページ近いセリフ劇を

「ウソだろ」と思ったと言いつつ、

一気に演じ上げられました。

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これからの役どころ

2019年春スタートのドラマ

『警視庁機動捜査隊216 10』

では、第1話ゲストとして、

ハゲタカファンドの代表という、

クセのある役を演じられます。

また、5月24日公開の映画

『空母いぶき』では、背広組の

一人として、緊迫する政治世界で

権謀術数をめぐらす人物に

キャストイン、自衛官に続いて

堅い役どころが見られるようです。

幅広い演技へ

トレンディドラマの顔だった

当時は、吉田栄作さんに対し、

失礼ながらまったく興味が

なかったのですが、

渡米で人生を変えたのち、

幅広い演技のできる「いい役者」に

なったのはドラマファンとして

うれしい限りです。

むしろ、今の方が「ナイスガイ」

なのではないでしょうか。

今後に注目したい俳優さんです。

以上、吉田栄作さんの紹介でした。

ではでは~

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