今回は大阪の和食料理人・
神田川俊郎(かんだがわ・
としろう)さんを
クローズアップしたいと思います。
神田川俊郎さんといえば
『料理の鉄人』での華々しい
活躍など、メディアに積極的に
出ている印象があります。
しかし最近は露出が少々減った
ようで、どうなさっているのか
気になり調べてみました。
プロフィール
神田川俊郎さんは1939年生まれ。
「神田川」は祖父の経営していた
鰻屋「神田川」から採ったもので、
本名は大竹敏郎というそうです。
「神田川」はペンネームというか、
料理ネームだったんですね。
中学校卒業後、名店で修業を積み、
1961年に創作おでんの店を
構えて独立します。
のち、1965年に和食料理店
「神田川」で本格懐石の店を
オープンしました。
現在は「神田川」本店の他、
『和ふらんす懐石 神田川』、
『天ぷら懐石 味神田川』、
『おでん懐石 雪月花 神田川』、
おでんと割烹料理の
『あけくれ神田川』を展開して
います。
メディアに積極的に出演され、
特に『料理の鉄人』には本人の
対戦が5回、「神田川軍団の刺客」と
して弟子を出すこと数回と、
番組を盛り上げた功績者でもあります。
テレビ以外でも、講演やディナー
ショー等も行う他、和食が
無形世界遺産に登録されたことを
受けて政府から
「日本食普及の親善大使」に
任命され、海外への普及にも
努めています。
趣味は相撲観戦で「維持員席」
という、相撲協会に対し
100万円以上の寄付をした人の
ための特別席に座っている姿が
しばしはテレビに映っています。
『料理の鉄人』で披露していた
書道アートと絵画も得意技です。
4つの店舗の特徴とお値段は？
テレビで見た料理を実際に
味わってみたい人向けに、
神田川俊郎さんのお店の特徴と、
肝心のお値段を見てみました。
まずは「神田川」本店。
カウンタ席とお座敷に分かれており、
お値段も少々変わってきますが、
懐石料理コース 全11品
カウンター￥23,000
お座敷￥25,000
すっぽん懐石コース 全9品
カウンター￥23,000
お座敷￥25,000
河豚コース 全9品
カウンター・お座敷ともに
￥25,000
・・・なかなか豪勢ですね。
まさに高級料理店という感じの
メニューとお値段です。
面白いところでは、オリジナルの
お酒があるそうです。
冷酒神田川心の味（金箔入り一合）
続いて、おでん懐石 雪月花神田川。
ディナー ￥20,000～
おでんと言ってもレベルが違う
ようです。
また、あけくれ神田川 も、
おでんと割烹料理の店だそうですが、
こちらは
おでん会席 全８品 9000円
雪月花よりリーズナブルですが、特に
「お好きな物 お好きな量だけ
お召し上がり頂けるコース」
11,000円
というのが気になりました。
天ぷら懐石味神田川は、
ディナー 16,000円コース
天ぷらもやっぱり高級路線でした。
こちらは英語のできるスタッフが
いるとのことですので、海外からの
お客さんを接待するのによさそうです。
もうちょっと庶民的な、という
点では、和ふらんす懐石
神田川のランチがねらい目。
神田川さんのお店でランチを
やっているのはこの店のみです。
神田川風カレーうどん
和風冷麺セット
しあわせのロールキャベツ
各1000円
このへんは気軽に行けそう
ですが、もちろんコース料理も
ちゃんとあり、3,800円コース、
5,000円コース、8,000円コースの
３種があるそうです。
夜は16,000円コースだそうです。
いやはや、神田川俊郎さんの味を
体験するには軍資金がかなりいり
ますが、一度は味わってみたいですね。
華やかさの陰で実は熟年離婚していた！
メディアに出演し、５つの店を
持ち、というとずいぶん華やかな
イメージですが、人生光あれば影、
とばかりに神田川俊郎さんにも
苦い体験がありました。
神田川俊郎さんのもとに寄って
くる人の中には少なからず
お金を無心する人もいたそうですが、
神田川俊郎さんは気軽に応じて
いたそうです。
それらのほとんどが帰って
こなかったそうですが、
「かわいそうだから」と
述懐する神田川俊郎さん、
実は優しい人なんですね。
さらに深刻なのは、
40年連れ添った奥様との
熟年離婚だったとか。
理由は神田川俊郎さんが仕事中毒で
家庭を顧みなかったとか、
浮気が原因だったとか、
いろいろ言われているようですが、
もともと仕事の拘束時間の長い
料理人という仕事は難しい面も
あったのかもしれません。
それでも神田川俊郎さんは
「人生色々ありました。
これから頑張らないと」と
語ったそうです。
味は心！まだまだ元気！
一時に比べ、メディアへの露出が
減ったことから、病気説まで
流布した神田川俊郎さんですが、
８０歳になってまだまだ元気、
精力的に仕事をされているようです。
人生いろいろ、という言葉に
ほんとうに「いろいろ」なことが
詰まっている神田川俊郎さんが
前向きにがんばっているのは
素晴らしいことだと思いました。
以上、神田川俊郎さんの
紹介でした。
ではでは～
同じく関西の和食の達人・
大田忠道さんの記事はこちら
イタリアンの鉄人・
神戸勝彦さんの訃報はこちら
