（出典 : https://j-town.net）
１月13日の『羽鳥慎一モーニング
ショー』で特集された、電車の
女性専用車両に関する内容があまりにも
女性蔑視・女性嫌悪に満ちていて
ひどすぎると、SNSで炎上しています。
ツイッターのトレンドワードにも
ランクインしたことを受けて、
Jタウンネットや、ライブドア
ニュースなども「意見を募集します」と
後追い特集を仕掛けています。
なぜそれほどまでに女性専用車両を
敵視するのでしょうか。
また、なぜ女性専用車両に乗る
女性を蔑視するのでしょうか。
この社会の女性嫌悪が噴出した
今回の炎上事件を見てみました。
女性専用車両についてワイドショーが特集
今回の炎上の発端は、テレビ朝日
系列の情報番組「羽鳥慎一の
モーニングショー」で、1月13日に
放映された、
「女性専用車両に乗らない女性が
増えている理由」というコーナーです。
「女性専用車両で起きている女たちの
バトルに迫ります」として、
「香水の匂いがきつくて臭い」
「女性専用車両はとにかく汚い。
一番多いのは使用後の丸めた、
あぶらとり紙が散乱していること」
「ブランド品のマウンティングが起きる」
など、「女性ならでは」の困った状況を
紹介しました。
（出典 : https://togetter.com）
しかし、中には、
「スマホに没頭して周囲に気を遣わない」
（出典 : https://togetter.com）
「座席の奪い合いが起きる」
「ファーやポニーテールが顔にかかる」
「ハイヒールを履いている人が多く、
揺れに耐えられず次々にもたれ
かかってくる」
など、女性専用車両に限らない
問題も、
女性専用車両の弊害として
紹介されました。
さらに、女性専用車両に乗りたく
ない女性の本音として、
『利用するのが怖い』
『おじさんに埋もれた方がマシ』
『香水や化粧品のにおいが
入り乱れて頭が痛くなる』
などが紹介され、
アシスタントの斎藤ちはる
アナウンサーも、
「（女性専用車両に）乗ると
ストレスが溜まるので乗らない」
とコメントして女性専用車両の
マイナス面を提唱しました。
とどめには、他のコメンテーターから、
「女性の方が我が強いから」
「男性の目がないから周囲に配慮しない」
などといった、女性蔑視の発言が次々と
出るひどい内容になりました。
この報道を受けて、SNSでは、
「女性嫌悪をここまで堂々と
放送するとは」
「臭い人、どかない人等は通常
車両でも頻繁にいるのに、
それがあたかも女性専用車両
特有の問題かのように描写する
こと自体が女性蔑視」
と怒りの書き込みが爆発しています。
女性専用車両にはあぶらとり紙が散乱している？
ところがこの報道が馬脚を現したのが、
「あぶらとり紙が散乱している」
という文言です。
あぶらとり紙など散乱していない、
そもそも今は使わない、という
反対意見が次々とつぶやかれ、
「男性ライターによる捏造記事」説が
浮上しました。
おじちゃん…いま、あぶらとり紙ってあまり使われないんですよ…そもそもコンビニやドラッグストアで昔ほど売ってないんですよ…20年、30年前の女子高校生やOLは、喋りながらぺたぺたTゾーンのあぶらを取ってたけど…
ところで、テレビで言ってた、あぶらとり紙が散らばる女性専用車両って私は見たことないんですけど、どこに行けば見られますか？ もしかして、よーじやがある京都ですか？
つまるところ、
爺A「女性専用車両sageしたぃ」
爺B「実は治安が悪いって特番作ろう！」
爺C「治安の悪さの象徴といえばアルコール飲料のゴミの放置」
爺A「でも女性専用車両にそんなの無いし誰も信じてくれない…
そうだ！どうせ化粧するだろうからあぶらとり紙のポイ捨てある事にしよう」
「「天才か」」こうやろ
ふと、なんでゴミじゃなくてあぶらとり紙をピックアップなんだろ？って思ったけど、あれかなー女性特有の出るゴミみたいな扱いしたかったのかな？
ゴミ散らすやつは男女問わずいるし香水芳香剤きついのもいるもんねえ
と、女性に罪を着せるために
「女性特有の」問題を捏造した
結果、およそありえない
「あぶらとり紙」が出たのだろうと、
非難が集中しました。
女性専用車両と女性への偏見
こうした女性蔑視に対し、
女性からは悲痛な意見が
挙げられています。
女性専用車両があるから安心して乗れてるのに…こんな取り上げ方しないで
なんでこんなデマ流すんだろう。女性専用車で不快な思いしたことないです。中学生で性暴力にあった私はトラウマになってしまい、通勤する際凄く助かっています。このタイトルやイラストにも悪意があります。誰かどこかに一緒に抗議してください。恐ろしいです。
そして冷静な結論は以下の
ようにまとめています。
あぶらとり紙の話、今使うか使わないかというよりも「ゴミが散乱している」というでっちあげを記事にされて、女性の民度を下げられてる事がやばいよね。普通車両で人が少ないのを良い事に座席に寝てる人とかハナ金だからって酒飲んで缶放置してる人とかいるじゃんね。それは事実だけど記事にしないのかな
羽鳥慎一モーニングショーで、女性専用車両に乗りたくない女性の理由として「ブランドかぶりでマウント奪い合い」というのが紹介されたらしいけど、女性差別目的で流しているだけの与太話だよね。悪質なのでBPO案件になってもいい。テレビが垂れ流すミソジニーは長年日本社会を蝕んできたし。
女性専用車両に見る女性蔑視
このように女性専用車両を
おとしめる報道の裏には、
男性の、女性専用車両に対する
鬱屈があると言えるでしょう。
女性専用車両「乗らない女性」に男性読者が苦言「あなたのせいで座れない男がいる」
女性専用車の方がガラガラでかなり快適なハズなのに、なぜか隣の一般車両にいます
混雑時に敢えて女性専用車両に乗らない人が問題なのな
なんで空いてるのに女性専用車両に乗らないねん
他の車両ギチギチで女性専用車両ガラ空きとかよく見るけどさっそくわけわからんじゃん
これらは、はっきり言って
「八つ当たり」です。
八つ当たりを女性に対し
ぶつけているのです。
女性専用車両を憎んでいる人がいる。乗ろうとすると通りがかりの人から心ない言葉をかけられることが結構あった。『お前みたいなブスが痴漢にあうかよ』とか…。女性専用車に乗ることが怖い
電車が、混雑しきった不快なもので
あるのは、女性のせいではありません。
諸悪の根源は不快な満員電車に
結論として、おおもとの原因には、
見ず知らずの人間とごちゃまぜに、
ぎゅうぎゅうに詰め込まれる、
不快極まりない満員電車への不満が
あるのです。
その根本が解決されないから、
よけいにストレスがたまり、女性嫌悪に
転嫁されている、というメカニズムが
あるとみるべきでしょう。
問題は女性や、女性専用車両にある
のではありません。
女性の民度を下げて「これだから女は」と
一時の留飲を下げるのではなく、
本質の問題を自覚することが必要なのです。
つまりおよそ人間性を無視した、
非人道的な扱いを受ける満員電車の、
一向に改善されない不快な状況に
対して、怒りの声を上げるべきなのです。
戦う相手は鉄道会社や、政治です。
しかし鉄道会社の力は非常に大きく、
事態は解決困難な「社会問題」なので、
乗客が一致団結して立ち向かうにしても、
勝算が低い。
ならば、女性を攻撃しよう、という
まちがった方向に行ってしまって
いること、そこをしっかり見定めて
ほしいと思います。
以上、女性専用車両に対する
ワイドショーの女性蔑視報道に
関してでした。
ではでは~