(出典 : https://news.livedoor.com)
2020年1月17日、国際地質科学連合が、
地球の地質時代区分の新名称として
「チバニアン」を制定しました。
千葉県市原市の養老川沿いにある
地層を、
「時代の特徴を最もよく記録している」
として認定するとともに、その地質
時代の名称をチバニアン
(チバ時代)と定めたのです。
地球の46億年の歴史を、人類は
地層を調べることで研究してきました。
恐竜がいた白亜紀や、生命の進化が
大爆発したカンブリア紀といった
名称は、地層を調査して命名された
「地質時代」の名称で、
チバニアンも、12万9000年~
77万4000年の間を指すことに
なりました。
今回の制定で、「この時代について
知るなら千葉の地層がいちばん
よく分かる」と認められたのです。
チバニアン決定に市原市は大喜び
(出典 : https://www3.nhk.or.jp)
千葉県の市原市役所では、国際会議の
結果を受けた職員が「決まりました!」と
言った瞬間、拍手と歓声が沸き、
喜びに浸りました。
千葉の名を国際的に広めることに
なるこの制定を受けて、千葉県は
おおいに盛り上がっています。
研究者の来訪はもちろん、国内外の
観光客の増加も見込まれることになり、
地域の活性化が期待されています。
チバニアン地層にちなんだお菓子も登場
地元ではさっそく、チバニアンに
ちなんだ観光土産を作っています。
千葉県特産のピーナッツを3色にコーティング
して地層のように並べた地層のお菓子が
早くも話題になっています。
(出典 : https://www3.nhk.or.jp)
黄色は抹茶味、緑はイチゴ味、ピンクは
バナナ味と、色と味がミスマッチしている
このお菓子は、チバニアン最大の特徴
である地球の地場の逆転をヒントにした
ものだとか。
きれいに並べると地層のように見える
のもポイントです。
チバニアンビジターセンターオープン
チバニアンは一般の人でも見学が可能です。
2019年5月には、チバニアンを学べる
「チバニアンビジターセンター」をオープン
させています。
(出典 : https://www.asahi.com)
このセンターでは、研究を解説する映像や、
地層の標本が展示されているだけでなく、
地元住民による「チバニアンガイド」の
案内も聞くことができるそうです。
(出典 : https://www.asahi.com)
まだ仮設の状態だそうですが、今後は
しっかりした建物が建設されると思います。
チバニアン決定前から、既に年3万人の
見学者が訪れているセンターは、
今後さらに多くの来場者が見込まれる
でしょう。
また、地元の人たちが2017年に
結成したボランティアガイドの団体も
あります。
チバニアンの名称申請以降、見学者が
増えてきたことを受け、地層の意義を
伝えようと結成されたそうですが、
こちらも活躍が大いに期待されます。
チバニアンを見に行くには 交通アクセス 動画あり
千葉県市原市の、養老川沿いに
露出している地層「千葉セクション」の
岸壁までは、小湊鉄道の
月崎(つきざき)駅から向かいます。
東京からはJR総武快速線または
京葉線で約1時間。
JR内房線五井駅からは小湊鉄道へ
乗り換え、1時間程度で月崎駅で
下車します。
月崎からは徒歩で30分くらいですが、
月崎駅前で自転車のレンタル(1日300円)が
あるので、自転車で行けば15分ほどで
到着できます。
(出典 : https://www.asahi.com)
アクセス動画はこちら
チバニアンが正式決定したことを受けて、
今後はアクセスや環境ももっとよくなると
思います。
地球の歴史をぜひじかに見てみたい
ものですね。
以上、チバニアン制定に沸く千葉県に
ついてでした。
ではでは~