今回は、11月23日オンエアの
『世界が驚いたニッポン!スゴ~イ
デスネ!!視察団』に登場する、
外国人に人気の京都の
革スニーカー、吉靴房(きっかぼう)の
靴についてクローズアップしたいと思います。
革靴と一般的なスニーカーの中間という、
ユニークな履き心地の革スニーカーは、
なぜ京都で作られているのでしょうか。
そしてズバリ、お値段はいくら
なのでしょうか。
吉靴房の個性的な靴や、日本の伝統と
靴文化を融合させている、
野島孝介(のじま・こうすけ)さんの
ものづくりについて調べてみました。
革スニーカーのメーカー・京都の吉靴房とは
吉靴房は、京都の伝統的な
町屋(まちや)に、工房と
ショールームを構えています。
町屋は築100年という、まさに京都の
風景そのものの建物で、その1階の工房は、
外から見えるようになっており、
ときおり近所の人や観光客が覗いていく
といいます。
(出典 : https://kyoto-antenna.com)
吉靴房の作る革の「靴」は、
「洋」の伝統を生かしながら、
「和」の履物文化も取り込んでいます。
なので、靴に限らず、下駄や雪駄と
いったものや、平安貴族が履いていた
「沓(くつ)」なども、革で作られて
います。
それらは、採寸から制作まで
オーダーメードの手作り。
職人がひとつひとつ手で作る靴は、
完成まで約3か月かかります。
ただし、忙しい現代に合わせて、
「特急仕上げ」サービスもあり、
こちらは注文から納品まで5~10日で
作ってくれるそうです。
特急仕上げは5万円かかりますが、
外国人が日本に滞在している間に
作ってもらうこともできますね。
吉靴房データ
住所 : 京都府上京区大宮通
寺之内下ル花開院町111-2
電話 : 075-414-0121
営業時間
月曜日・金曜日 10時 ~ 16時
土曜日・日曜日 14時 ~ 17時
革スニーカーの通販はいくら?
吉靴房が作る革スニーカーは、
吉靴房の公式サイトでオーダー・
通販が可能です。
(出典 : http://kikkabo.info)
(出典 : すべてhttp://kikkabo.info)
吉靴房が作る革スニーカーの
お値段は、43,000円(税抜)。
デザインはクラシックの定番もの。
だからこそ、カジュアルにも
フォーマルにも生きる雰囲気があり、
男女ともに、パンツでもスカートでも
合う、万能のコーディネートが可能です。
革の色は12種類から選ぶことが
できるので、カラフルでオリジナリティ
あふれる1足がオーダーできます。
また、公式サイトでは、靴やブーツの
ほかに、日本古来の履物を革で制作した
斬新な履物も多数あります。
こちらは革製の雪駄。
サンダルと融合したデザインです。
じょんじょん 厚ヌメククリ(全ヌメ仕様)
28,000円(税抜)
五枚丈(足袋)
51,000円(税抜)
さらにユニークなのが、地下足袋型の靴。
つま先が割れていて、たしかに地下足袋の
形をしています。
深御沓(ふかおくつ)
51,000円(税抜)
こちら日本古来の沓(くつ)を模した、
ゴシックというか、パンクというか、
個性際立つ一品です。
吉靴房の店主・職人の野島孝介さん
これらユニークな履物を世に出すのは、
吉靴房店主にして履物作家である
野島孝介さん。
子どものころは剣道に打ち込んでいた
そうですが、「本当に突然やーめた」と
思って、好きなファッションの世界に
入ることにしたといいます。
デザイナー、仕立て屋、家具屋など
考えるうちに、一から始められて、
一人で全工程を手掛けられる
という理由で靴屋を選びます。
また、靴といえば、日本では浅草に
工房が集まっていると知って、
就職先も決まらないうちから
浅草に引っ越したり、自分の工房を
出すなら、日本の伝統が生きていて、
かつ、ものづくりの歴史のある
京都以外ないと京都に引っ越したり、
土地にこだわりを持っている
人でもあります。
野島孝介さんのそんなこだわりが、
革の下駄など、履物文化の歴史を
生かしたデザインになっている
のでしょう。
将来は、神主さんやお坊さんが履く、
正装のための履物を作りたい、
ひいては天皇が儀式で履く沓を
作りたいとのこと。
革スニーカーも、クラシカルな
デザインに、和洋の伝統を見据える
野島孝介さんの意識が生きている
からこそ、日本を訪れる外国人に
訴える日本のものづくりを実感して
もらえるのだろうと思いました。
以上、京都の吉靴房の革スニーカーと、
店主の野島孝介さんについて紹介しました。
ではでは~