(出典 : https://mbp-japan.com)
今回は、12月15日オンエアの
『林先生の初耳学』に登場した
小学6年生にして、
数学検定準1級と、英検1級に
合格した天才、
淵上理音(ふちがみ・りおん)さんを
クローズアップしたいと思います。
大人でも難関と言われる二つの
検定試験を、小学生が挑戦する
というのは並大抵のことでは
ありません。
それだけではなく、さらに
漢検2級にも合格、
とやま科学オリンピック2018
小学校部門で金賞、全国統一
中学生テストで中1部門1位にも
なっています。
もう小学生の業績とは思えませんね。
これほどの成果を出した、
その勉強法には何か特別な
秘密があるのでしょうか。
また、親が子どもにして
やれる教育法に、特別なものが
あるのでしょうか。
淵上理音さんの勉強法と、
ご両親の教育法について
調べてみました。
天才の勉強法は「親が横にいること」
淵上理音さんの1日の勉強
時間は平均3時間。
時間自体は普通に感じますが、
特別なのはその3時間のあいだ、
ずっとお父さんが横にいると
いうことです。
それも、最初のうちは、
分からないところを教えたり、
サポートをしたりしたそうですが、
やがてお父さんにも分からない
レベルの問題を勉強するように
なると、お父さんはただ横に
いるだけで、何もしなくなったと
いいます。
何もしないのに、3時間ずっと
娘の横にいる。
これはちょっと特別な勉強法では
ないでしょうか。
淵上理音さんも、お父さんの
ことを「私が勉強する横で
いつもお酒を飲みながらスマホを
いじっているだけ」と言っています。
しかし、毎日勉強する子どもの
横に3時間ずっといるというのも、
簡単そうでなかなかできない
ことではないでしょうか。
数学検定準1級合格の勉強法
淵上理音さんは、小学4年生の
時に数学検定2級に合格。
その後、5年生になってから
準1級合格を目指して、
高校の数学Ⅲレベルの勉強を
始め、三か月後の小学6年生の
4月にみごと準1級に合格
しています。
小学1年生の時に7級から
始めた数学検定への挑戦は、
はじめこそお父さんが教えて
くれていたものの、さすがに
準1級となると、お父さんも
分からなくなって教えて
くれなくなったそうです。
代わりに「要点整理」と
「記述式演習帳」の2冊の
参考書を買ってもらい、
独学で勉強したというの
ですからびっくりですね。
さらに、「完全解説 発見」
「過去問題集」も買って
もらってみごと合格を
果たしたそうです。
英検1級合格の勉強法
小学1年生にして初めて英語に
触れた淵上理音さんの英検歴も
すごいです。
小学2年の6月に4級を受けた
のを皮切りに、1級に合格する
まで、たった2年半しか
かからなかったのです。
これには英検協会から
「2017年度 英検協会特別賞」を
授賞されています。
勉強は数検同様、始めはお父さんが
横について教えたそうです。
まず、簡単な英語図鑑を見て、
単語を聞くことからスタートし、
次に音読で覚えていくように
したといいます。
はじめは「聞く」「話す」を
徹底されたのが特徴ですね。
半面、アルファベットを初めて
書いたのは、準1級の英作文
対策の時が初めてだったとか。
しかし、お父さんは自称「英検3級
レベル」ということで、数検同様、
途中から教えられなくなり、
その後はさすがにオンライン英会話や、
「英検1級道場」の山中昇先生の
もとで面接対策をしたそうです。
さらに徹底したことは、ペーパー
テストも作文も面接も、すべて
日本語で論旨をしっかり理解する
ようにしたこと。
英語の成績を上げるには、
まず母国語の日本語の力が
備わっていないといけないわけで、
小学生の淵上理音さんに
とっては、日本語力も底上げする
努力が必要だったのですね。
とどめにすごいのが、
使用したテキストです。
英検1級 文で覚える単熟語(旺文社)
英検準1級 でる順パス単(旺文社)
英検1級 でる順パス単(旺文社)
英検1級 語彙・イディオム問題500(旺文社)
英検1級 長文読解問題120(旺文社)
英検1級 リスニング問題150(旺文社)
英検1級 語彙問題完全制覇(ジャパンタイムズ)
英検準1級 でる順パス単 書き覚えノート(旺文社)
英検1級 でる順パス単 書き覚えノート(旺文社)
英検1級 英作文問題
英検1級 面接大特訓(Jリサーチ出版)
英検1級 英作文問題完全制覇(ジャパンタイムズ)
英検1級 予想問題ドリル(旺文社)
英検1級 過去6回全問題集(旺文社)
2010, 2012, 2014, 2016, 2017
英検1級 過去問(ダウンロード)
英検1級 二次試験・面接完全予想問題(旺文社)
・・・すごい量です。
やはり英検1級はこのくらい
勉強しないといけないんですね。
しかもこの上に、新聞や雑誌も
毎日読んで、社会情勢などの
ニュースに日々触れている
というのですから驚きです。
毎日小学生新聞(日刊)
朝日小学生新聞(日刊)
中高生向け週刊ニュース新聞
「15歳のニュース」(週刊)
朝日中高生新聞(週刊)
Time for Kids(隔週)
週刊英字新聞 Mainichi Weekly
(毎日ウィークリー)(週刊)
週刊英和新聞 Asahi Weekly
(朝日ウイークリー)(週刊)
(雑誌)
子供の科学(月刊)
さらに音声データを再生するために
語学専用の再生機器を買ったり、
電子辞書を買い替えたりと、
道具にも投資しています。
親にできる教育法とは
ここまで見て私が思ったことは、
親が子どもの学習のために時間と
お金を惜しみなく与えて初めて
「天才キッズ」が生まれるんだな
ということでした。
学校の勉強でもないことに、
20冊以上の参考書を買い与えたり、
毎日となりにずっといてサポート
したりというのは、さすがに無理と
いう家庭もあると思います。
淵上理音さんの天才ぶりは、
ひとえに子どもの可能性を否定する
ことなく、物心両方でずっと支え
続けたご両親がえらいと思うのです。
むしろ、
「そこまでがんばらなくても、
『普通』でいいんじゃないか」
とか、
「まだ小学生なんだし、1級まで
取れなくてもいいよ」
と思わなかったのが不思議です。
「どうしたら淵上理音さんの
ようなすごい子になりますか?」と
聞いたら、それは
「ご両親があきらめなかったから」
に尽きると思います。
子ども時代は「スポンジが水を
吸収するように」ものを覚えて
いく時です。
その時期にずっと寄り添い、
参考書や問題集、新聞などを次々と
買い与えて育てたご両親の努力の
たまものだと感じました。
もちろん、淵上理音さんの努力も
ありますが、ご両親のすごさに
圧倒されました。
まさに天才は1日にしてならず、ですね。
以上、淵上理音さんの紹介でした。
ではでは~