3歳児衰弱死で母親の孤立が明らかに!元夫に電話インスタに本音も育児放棄ネグレクトの現実

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(出典 : https://mainichi.jp)

7月7日、3歳の長女稀華(のあ)ちゃん(3)を

自宅に放置し死なせたとして、

梯沙希(かけはし・さき)容疑者(24)が

保護責任者遺棄致死容疑で逮捕されました。

8日間放置したにも関わらず、

「死ぬとは思わなかった」と言った

梯沙希容疑者の言葉に、社会が驚き、

非難する声が多く上がりました。

また、放置はこれまでにも数回

行われてきていたようで、

梯沙希容疑者が常態的に育児放棄・

ネグレクトを行なってきていたことも

明らかになっています。

批判の多くは、梯沙希容疑者

最低の母親であると糾弾していますが、

育児放棄・ネグレクトを母親1人の

責任として糾弾することは「正しい」

のでしょうか。

子どもがいるということは、

もちろん父親もいるということです。

ですが、今回の事件では、

梯沙希容疑者は、稀華ちゃん

父親とは離婚しており、

一人で働き、子育てしていました。

都会のまん中の、1DKの密室に

取り残された母子が、誰にも

頼れずに最悪の結果を生んで

しまったことは、母親1人に

養育の義務をすべて背負わせる

この社会のありかたそのもの

にも責任があると思います。

梯沙希容疑者のインスタには、

そんな若くて弱い母親の本当の

気持ちがつづられていました。

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3歳児衰弱死 母親だけの孤立育児は無理

当たり前ですが、子どもを育てる

ということは独りではできません。

人間は社会的動物であり、

社会という枠の中で子育てをします。

それは、子どもの父親はもちろん、

祖父母や、保育園や幼稚園、お医者さん、

役所の福祉など、多くの手が母親を

助けて初めてできることなのです。

逆に、母親1人にすべての責任を押し

付けてしまうのは、母子への虐待で

あり、最悪の場合は母子が死ぬこと

もあるということを、もっと真摯に

考えるべきでしょう。

今回の梯沙希容疑者育児放棄・

ネグレクト稀華ちゃんの死は、

その最悪の形での結果であり、

誰もが二人に無関心だったという

ことだと思います。

衰弱死3歳児の父親に電話していた?

8日ののちに帰宅した梯沙希容疑者

稀華ちゃんの遺体を発見した時、

実は元・夫、つまり稀華ちゃん

父親に電話していたことが報道されて

います。

梯沙希容疑者は、子どもの

共同責任者である元・夫を

頼ったのです。

しかし、この父親は事件に際し、

まったく姿を現していません。

自分の子どもが死んだのに、

梯沙希容疑者1人を悪者に

仕立てて警察やメディアから

逃げているのではないでしょうか。

そもそも日本では、離婚したのちの

養育費を父親が払わないことが多く、

子どもの実に4人に3人が養育費を

もらっていないといいます。

金銭的な責任や、保育のすべての

責任から男性だけが逃げて、

しかも逃げたもの勝ち。

それがこの国の現実です。

梯沙希容疑者を支えるべき、

父親たる男性がいないことがまず

異常であることを踏まえなければ

いけないはずです。

同時にそれは、離婚した女性に対し、

ペナルティや懲罰的に貧困や困窮の

リスクを負わせ、野放しにしている

ということです。

こうした女性・母親への社会的な

制裁はあってはなりません。

孤立した結果の子どもへの虐待や、

母親自身の心身の失調など、

リスクはすべて母親1人に

背負わされ、反面で男性は離婚と

同時にすべての責任からフリーに

なるというのなら、子どもの死は

これからも続くでしょう。

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3歳児衰弱死に見る孤立を防ぐ「受援力」

女性の側も自罰的に孤立や困難を

背負うのでなく、もっと援助を

受けるべく、「外」に対して

働きかける知識と行動力、

すなわち受援力が必要でしょう。

生活保護バッシングなど、心無い

風潮もありますが、援助を受ける

ことは納税者の権利です。

貧乏で税金を払ってないと言っても、

消費税は払っているはずです。

ならそのぶんを行政から取り戻す、

と思えばいいのです。

今現在、まさに孤立している、

という人に「援助を受けましょう」と

言っても届かないかもしれません。

しかし、乳児検診でお医者さんが

気づくこともあるかもしれません。

実際、梯沙希容疑者は、

稀華ちゃんを検診に連れて行って

いなかったといいます。

そして、そのことを受けて行政

=役所の福祉課が梯沙希容疑者

訪ねたそうですが、会えなかった

とも言われています。

会えなかった、で終わってしまった

ために、今回のような悲劇が起きたのです。

現在、役所が人手不足だというなら、

社会は人員を増やし、予算をかける

べきでしょう。

少子超高齢化社会の日本で、

子どもへの福祉が必要とする予算は、

人数的にも高齢者にかける福祉の

数分の一で済むはずです。

高齢者は投票権を持っているが、

子どもは持っていないと揶揄される

こともありますが、子どもだって

十数年たてば納税者・投票者に

なるのです。

しかも超高齢化社会を支える責務を

負う世代なのです。その世代に

手厚い福祉があるのは当然である

――という考え方を、もっと多くの

困窮する女性たちに知ってほしいと

思います。

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インスタに見る梯沙希容疑者の気持ち

梯沙希容疑者はインスタグラムに

たびたび投稿しています。

しかしそこに稀華ちゃんの姿は

写っていません。

それでも、梯沙希容疑者が発する

SOSは、インスタに刻まれていました。

ハッシュタグに注目してください。

#おもんない(面白くない)、

#最悪、#出かけたい、#遊びたい、

#はしゃぎたい・・・。

梯沙希容疑者自身が抑圧され、

満たされない願望をいくつも

「~~したい」というタグで

叫んでいます。

私は特に#はしゃぎたいというタグに

注目しました。

3歳の子どもの稀華ちゃんだけでなく、

梯沙希容疑者もまた、子どもの

ようにはしゃぎたかったのです。

幼児と二人きりの孤立した部屋で、

母親として愛情を注ぐ「べき」と

言われても、梯沙希容疑者自身が、

母子の密閉空間から解放されて、

人生を楽しく送りたかったのだと

思います。

稀華ちゃんは現在3歳、

梯沙希容疑者は現在24歳。

ということは、20歳で妊娠し、

21歳で出産、その後離婚して

いることになります。

全ての責任を背負わせるには、

あまりにも若すぎたのでは

ないでしょうか。

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育児放棄・ネグレクトの問題は、

梯沙希容疑者1人の特殊な事件では

決してありません。

困窮する母子が救われるために

この社会が変わらない限り、

これからも何度でも起こりうる

悲劇であること、しかしその

悲劇は防げるということを

もっと知ってほしいと思いました。

以上です。

ではでは~

3歳児衰弱死の育児放棄ネグレクトに

子どもを預ける手放すという選択肢も

特別養子縁組法改正については

↓こちら

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