いじめ探偵阿部泰尚が無料調査ユースガーディアン『NHKスペシャル』 

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今回は、子どものいじめ問題を

無料で調査する探偵・

阿部泰尚さん

「ユースガーディアン」

クローズアップしたいと思います。

単なる嫌がらせを超え、

大人の社会ならば脅迫や暴行、

傷害にあたるほどの深刻さを

見せる子供のいじめ問題。

阿部泰尚さん

「特定非営利活動法人

ユースガーディアン」は、

無料で子どもや親の相談に応じ、

必要ならば調査をして証拠を集め、

学校に対応を要請する、

子どものいじめ問題の

エキスパートです。

彼らの調査とはどんなものか。

そして今、いじめに苦しんでいる

子どもがいるならどうすれば

相談できるのか。現在のいじめと

探偵業の実態などを含めて

調べてみました。

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いじめ探偵・阿部泰尚さんと「ユースガーディアン」

阿部 泰尚(あべ・ひろたか)さん

1977年生まれ。

2004年から日本で初めて、

探偵として子どものいじめ問題に

向き合い、脅迫や恐喝、暴行、

傷害など、大人の世界ならば

「犯罪」として裁かれるべき案件に

対し、「証拠」を収集して問題

解決を図るようになりました。

2013年には日本メンタル

ヘルス協会の公認カウンセラーの

資格を取得。

T.I.U.探偵養成学校の校長を

務めてもいます。

2014年には、無料でいじめの相談・

解決に乗り出す「特定非営利活動法人

ユースガーディアン」を立ち上げ、

月に100件以上の電話やネットの

相談と、特に深刻と思われる案件に

月15件ほど関わっているそうです。

メディアで積極的に発言し、

いじめの問題の根深さ・深刻さを

探偵として訴えてきましたが、

反面、他の探偵社が安易に

いじめ問題を取り扱うように

なり、問題をさらに複雑にしたり、

子ども自身につらい思いを

させている現状もあるというのが

阿部泰尚さんの考えです。

阿部泰尚さんの、探偵としての

対策とはどんなものなのでしょうか。

調査の方法

ユースガーディアンの公式サイト。

相談のための電話番号と

メール相談の窓口、相談に

あたっての守秘義務などが

掲載されています。

(出典 : http://ijime-sos.com/)

阿部泰尚さん

ユースガーディアン

活動は、まず、話を聞く

ことから始めます。

「学校に言ってもなにも

してくれない」

「親に言えない」という

子ども、あるいは

「子どもがいじめられている

のではないか」という親から

話を聞きます。

それは状況を把握すると

同時に、いじめという問題を

可視化し、真摯に対応していく

という探偵の姿勢の表示でも

あります。

阿部泰尚さんは、子どもから

話を聞くうえで、子どもに

不信感を抱かれない方法や、

子ども特有のウソを見破る

方法など、

この問題ならではのノウハウを

蓄積したそうです。

そして、いじめている側の子にも、

親から愛情を与えられていないなど、

家庭環境に問題があると感じれば、

単にいじめっ子を叩くだけという

ことはせずに、親も含めた問題

整理をします。

そうした中から情報を集め、

事実を文書で提出したり、

専門家の意見を入れた意見書などを

作成したりします。

こうして、問題を明らかにすることで、

いじめられている側と、

いじめている側が、

探偵という第三者を介して話し合う

素地ができ、時にはこの話し合いで

解決に向かうこともあるそうです。

しかし、より深刻な場合には、

「いじめの証拠集め」が必要になります。

↑証拠集めに使用するICレコーダー。

(出典 : https://jammin.co.jp/charity_list/160502youth/ )

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いじめの問題に探偵が関係することを

学校が嫌い、時に敵対視するのは

珍しくないそうです。

そうした学校側に隠ぺいの動きが

あったり、子どもや親のストレスが

厳しい場合は、直接情報収集をして

証拠を固めます。

1・聞き取り調査

被害の当事者から直接

話を聞きます。

加害者の特定や、被害の

正確な日時や場所を把握します。

2・加害者の調査

学校は、個人情報保護を盾に

情報の提示を拒否することが

ほとんどなので、

独自に加害者の個人情報を

集めます。

3・交友関係者への聞き取り

第三者からの情報を集めます。

LINEいじめなどの場合は、

その様子をスクリーン

ショットで保存し、

証拠とします。

4・外出時の調査

被害者の外出時に録音機を

稼働させたり、写真を撮影

したりします。

5・調査報告書の提出

報告書を出すことで、

学校に重大事案であることを

認識させると同時に、

加害者自身や加害者の保護者に

厳正な注意をし、被害者への

謝罪の場を作ります。

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いじめ調査と探偵業の現在

阿部泰尚さんと、

ユースガーディアン

そしてT.I.U.総合探偵社が、

いじめ問題の調査を手掛ける

ことによって、いじめ問題に対し、

探偵が関わることが世間に認知

されるようになりました。

しかしそれは、他の探偵社の安易な

参入も招いたと阿部泰尚さん

見ています。

現在、いじめ調査は探偵社の調査

対象として広く知られる反面、

中には収益性しか考えず、

かえって事態を悪化させる業者も

出てきたといいます。

そうした中で、先鞭をつけた

阿部泰尚さん

ユースガーディアンは、

あくまで無償で依頼を

受けています。

無料でありながら、聞き取り

調査や証拠収集の技術を高め、

解決まで伴走しているのです。

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こどもたちへのメッセージ

ユースガーディアン

公式サイトには、

子ども向けのメッセージが

掲載されています。

そこには「3つのやくそく」があります。

1・お金はいらないよ

2・ずっときみのみかただよ

3・ひみつはぜったいにまもる

寄付による財源で、子どもにお金の

心配をさせないということが、

いじめを追及する探偵としての

阿部泰尚さんたちの

大原則なのです。

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まとめ

私は以前から「いじめ」という

言葉に欺瞞を感じていました。

いじめではなく、脅迫である、

恐喝である、傷害や窃盗である。

そして最悪は殺人である。

大人の社会では当然それらは犯罪であり、

加害者は裁かれるのに、なぜ子どもの

世界ではそれを「いじめ」とくくって

見逃すのか。学校の中は法律の届かない

無法地帯ではないのか。

だから、それらに対抗して探偵という

プロが介入することはよいことだと

思います。

当事者だけでなく、第三者を交えて、

犯罪の解決を図ることは、非常に

重大な、差し迫った状況に必要なこと

だと思うのです。

しかし、子どもたち本人は、探偵に

依頼する方法を知りませんし、

お金がかかれば当然依頼はできません。

だからこそ、ユースガーディアン

ような、無償の団体が必要なのだと、

今回痛感しました。

阿部泰尚さんは、いじめが

なくなってほしいけど、

現実にはそれは難しいと

思っています。

しかし、早期に発見し、

最悪の事態に至る前に解決の

道を探ることは、第三者にしか

できないと私は思います。

阿部泰尚さんの活動で

救われる命はある、

という事実を知ることが、

何より大切な気がします。

以上、阿部泰尚さんの紹介でした。

ではでは~

いじめによって命を絶った

大河内清輝くん、

いじめによる

仙台母子心中事件の記事も

合わせて読んでみてください。

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