草刈健太郎(会社社長)の妹のプロフ経歴や事件について被害者なのに加害者支援をするのはなぜ?『ザ・ノンフィクション』

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(出典 : https://www9.nhk.or.jp

今回は、9月27日オンエアの

『ザ・ノンフィクション』に

登場した、会社経営者の

草刈健太郎(くさかり・

けんたろう)さん

その妹の福子さん

クローズアップしたいと

思います。

草刈健太郎さんが、自分の

会社に、少年院を出た少年や

元受刑者を雇い入れ、

仕事と住居を整えて更生できる

よう、惜しみない援助をする姿に

誰もが感銘を受けると思います。

しかしその反面で、

草刈健太郎さんは15年前に

妹さんを殺害された犯罪被害者

でもあるのです。

肉親を殺された被害者なのに、

なぜ元犯罪者を支援するのか。

そこに迷いはないのか。

福子さんのプロフィールと、

事件について見てみました。

草刈健太郎さんの経歴に

ついてはこちら

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福子さんのプロフィール

福子さんは、草刈健太郎さん

7つ年下の妹さんです。

(出典 : https://www9.nhk.or.jp

15年前、福子さんは脚本家になる

という夢を抱いて、映画の都・

ハリウッドに留学しました。

そして、現地で出会った

アメリカ人男性のチェイス・

ブラムレッジさんと結婚。

しかし、その夫にナイフで

20か所以上を刺され、

殺害されてしまったのです。

25歳の若さでした。

事件について

ある日突然、無残な犯罪の

被害者家族となった草刈

健太郎さんは、その思いを

「家族がボロボロになる」と

表現しました。

殺された妹さんの命は戻らず、

家族も大きく傷つけられるのです。

「落胆して、悲嘆して、精神的、

体的ストレス、もうボロボロに

なります」と草刈健太郎さん

語っています。

さらに、4年にわたった裁判は、

金銭的にも大きな痛手となりました。

かかった費用は約7千万円にも上り、

会社が潰れそうになったといいます。

しかもそれだけの費用がかかっても、

帰ってきたお金はありませんでした。

金銭という現実的な痛手も、心を

えぐられるような裁判の過程も、

残された家族にとっては耐えがたい

傷を残したと思います。

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加害者の仮釈放は?

福子さんの夫であったブラム

レッジ容疑者は、最長で終身刑が

確定し、刑務所に収監されました。

しかし、14年が経ち、仮釈放を

認めるかどうかの審議が行われる

ことになりました。

↑福子さんとブラムレッジ受刑者。

(出典 : https://www9.nhk.or.jp

「色んな妹の思い出が、

走馬灯のように巡ってくる。
なんで殺したんや。
また恨みが出てくる。
あいつ殺したろうか、

自分自身の心に出てくるし、

ほんまは来たくなかった。」

そんな草刈健太郎さんを前に

して、ブラムレッジ受刑者は

初めて謝罪の言葉を口にした

そうです。

「彼女の生きる権利を奪った。
申し訳ありません。
許してほしい。」

しかし、なぜ福子さん

殺したのか、その動機について

質問すると、

「私とは一緒にいたくないと彼女に言われた。
彼女がいるせいで苦しかった。」

と言ったそうです。

草刈健太郎さんは激高し、

原因を福子さんになすりつける

ようなブラムレッジ受刑者が

罪を償っているとは思えない、

真摯に自分の責任として

罪を見ていない、と指摘した

のです。

審査は草刈健太郎さん

思いを汲むように、ブラム

レッジ受刑者が更生している

とは言えないと判断し、

仮釈放は行われませんでした。

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被害者でありながら加害者の支援をするということ

殺人によって妹を失った

草刈健太郎さんが、

なぜ現在、少年院の出院者や、

元受刑者ら加害者の支援を

しているのか。

誰もが当然疑問に思うはずです。

草刈健太郎さん自身、人に

誘われて元加害者の支援の

取り組みを聞いた時は、

「なんで自分が」と思った

そうです。

しかし、それでも支援に加わった

理由は、第一に、日本の再犯率の

高さにあったといいます。

日本では、一度刑に服した者が、

出所してもなかなか定職につく

ことができず、また住居を借りる

のにも苦労することから、結局

生活が成り立たなくなって

再犯に及ぶという現実があります。

ならば、そうした元・加害者に、

きちんとした仕事と住居を提供し、

支えることができれば、再犯率を

減らせるのではないか。

再犯率を減らせば、新たな

被害者を生まずに済むのではないか。

その思いが、現在の草刈健太郎さん

活動の根幹になったのです。

さらに、活動を続けていくうちに、

被害者となった妹に背中を押されて

いるような、自分が被害者を減らす

活動をすることが、妹の福子さん

遺志であるような気がしてきたと、

草刈健太郎さんは言っています。

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いくら更生のために手厚い支援を

しても、やはり裏切られることは

多いという現実の中で、それでも

あきらめない草刈健太郎さん

力の源は、福子さんのような

被害者を一人でも減らすこと、

自分たちのような被害者家族を

増やさないことに尽きるのです。

以上、草刈健太郎さんの妹・

福子さんと、草刈健太郎さん

加害者支援の心意についてでした。

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