玉置妙憂さんの看護師・僧侶としての看取り医療とは『クローズアップ現代』

今回は、看護師・ケアマネージャー

にして、真言宗僧侶でもある

玉置妙憂(たまおき・みょうゆう)さん

クローズアップしたいと思います。

医療ができること、宗教者ができる

ことそれぞれを見極めて、

死を前にした人と接する。

その大切さを知りたいと思い、

調べてみました。

スポンサードリンク

プロフィール

看護師・僧侶の玉置妙憂さんは、

大学時代には法律を学んでいた

そうです。

しかし、シルクロードへの

あこがれが強く、中国へ留学。

シルクロードを放浪します。

帰国・卒業後は「普通に」

法律事務所に就職、結婚、

出産をします。

しかし生まれた長男は喘息と

重度のアトピーを抱えており、

玉置妙憂さんは「息子専属の

看護師になる」と決意して

看護師の資格を得ました。

成長とともに息子さんのアトピーは

快方に向かい、玉置妙憂さん

普通の看護師として働きました。

ところが40代に入ると、

夫のがんが見つかります。

最初は手術などの医療を受けて

いたそうですが、転移が見つかると

夫は「家で過ごす。医療は受けない」と

宣言。看護師として玉置妙憂さん

医療でまだできることはあると

説得しましたが、夫は2年後に

「枯れるように」他界したそうです。

その「自然死」のありさまが

あまりに美しかったことに

玉置妙憂さんは衝撃を受けます。

死にゆく人と向き合う時には、

医療の力でただただ「生かす」

だけでなく、別の大事なことが

あるのではないか。

そうして思い至ったのが、

出家という選択でした。

子どもたちを両親に預け、

51歳で高野山に入って1年間の

修行を行ない、僧侶となりました。

そして修行前から関わっていた

在宅看護の仕事に戻ります。

医療の現場で仏教を生かしたい

という考えから、死にゆく人たちの

心はもちろん、看取る家族たちの

心のケアにも取り組んでいく活動です。

現在は、看護師、僧侶、

スピリチュアルケア師、

ケアマネ-ジャー、看護教員と、

たくさんの顔をもって、

QOD=Quality Of Death

死の質の向上を目指し、

介護の現場だけでなく、

講演や後進の育成などにも

力を入れているそうです。

スピリチュアルケアとは?

スピリチュアルケアとは

「じっくりと話を聴く」こと

だと玉置妙憂さんは言います。

科学(医療)の治療だけでなく

、魂(スピリチュアル)のケアを

バランスよく合わせた視点で

人に寄り添う。

「臨床宗教師」という資格が

あるそうですが、医師でなく、

宗教者が患者に関わることで、

自然で穏やかな死を迎える

ためのガイドを務める、

と言えるでしょう。

僧侶になると、看護師時代とは

違ったことを患者さんが話す

ようになったと言います。

看護師の時は体の状態が最優先

でしたが、僧侶になったことで、

「死んだらどうなるのか」といった、

普段はしないような話をするように

なったそうです。

体だけではなく、心のケアの

必要性が見えたといいます。

スポンサードリンク

スピリチュアルケアを受けるには?

今まさに闘病している、という

人にとって、スピリチュアルな

看護を受けるにはどうしたら

いいのでしょうか。

また、家族を看護している人は

どのようにスピリチュアルな

観点をもって接していけばよい

のでしょうか。

仏教を医療現場に生かす

アプローチはすでに行われています。

2017年に東京銀座で

「空海記念統合医療クリニック」が

立ち上がりました。

がんなどの難病を抱えている人が、

西洋医学に加えて、東洋医学や瞑想、

ヨガなども取り入れた医療を通院で

受けることができます。

玉置妙憂さんは現在、ここで

看護師長の職についています。

スタッフには僧侶もいて、

治療方針に仏教の考え方――

医学だけでない、スピリチュアルだけ

でもない、どちらにも偏らず、

その中間のほどよいところをいく――

ための医療が行われています。

スポンサードリンク

スピリチュアルケアを学ぶには?

スピリチュアルケアについて、

玉置妙憂さんは著書『死にゆく人の

心に寄りそう 医療と宗教の

間のケア』で、死を知ること、

心を穏やかに保つことの大切さを

説いています。

(↑アマゾンのページへジャンプします)

また、死に向き合う当人と、

その家族に向けて

「平穏な自然死」を迎えるために

書かれた、ガイドブックともいえる

著書『まずは、あなたのコップを

満たしましょう』も参考になるでしょう。

(↑アマゾンのページへジャンプします)

「自分の心を整える」ことから、

「あわてずに将来へ備える」

「きれいに後始末をする」ための

アドバイスがあります。

そして、玉置妙憂さんが主宰する

大慈学苑では、介護職の人や、

家族を看護する人たちを対象に、

スピリチュアルケアやサポートを

教える養成講座も開催しています。

↑大慈学苑公式サイト

ワークショップ・スピリチュアル

ケア体験セミナーをはじめ、

医療・福祉の現場で実践する

スピリチュアルケア勉強会、

スピリチュアルケアサポーター

養成講座や、親を介護する子の

ためのワークショップ型講座・

養老指南塾も開催されています。

スポンサードリンク

まとめ

現代医療が発達した陰で、

ただ生かされるだけの治療に

疑問も湧きつつある現代で、

仏教を生かしたスピリチュアルな

面から「自然死」へ向かう道が

あることは、闘病する本人だけ

でなく、その看護者である

家族にとっても、心のケアを

通して得るものが多いと思いました。

人間という存在が、肉体だけでなく、

心もまたケアを必要とすることを、

もっと注目していきたいものです。

どちらかに偏るのでなく、

いい感じの真ん中あたりを行く、

という考えはとても仏教的で

面白いですね。

このような取り組みがあること

がわかって、ちょっとホッとしました。

以上、玉置妙憂さんの紹介でした。

ではでは~

スポンサードリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする