（出典 : https://iju-ibaraki.jp）
今回は、3月20日オンエアの
『人生の楽園』に登場する、
アップルパイ専門店・
ヨシコタン・カフェのオーナー、
田中芳子（たなか・よしこ）さんと、
その娘の雅美（まさみ）さんを
クローズアップしたいと思います。
第二の人生を笑顔で生きる
芳子さんと、母を支える
雅美さんの二人三脚ぶりは、
番組でも紹介されていましたが、
実は二人にとって家族と呼べる
存在はほかにいないのだとか。
しかも、芳子さんの息子であり、
雅美さんの弟である男性は、
過労による心不全で亡くなって
いたのです。
過労死した息子さん
芳子さんには、もともと
一男一女の子どもがいたの
ですが、息子さんは約20年前に
亡くなっています。
雅美さんの弟ということなので、
享年は20代ではないかと思われ
ますが、過労による心不全、
いわゆる過労死で亡くなった
そうです。
心身共に疲れ果てての死に、
雅美さんは自分がもっと気を
つけてあげていればと強く後悔
したといいます。
食事にもっと気を遣ってあげて
いれば、あるいはお菓子とともに
ちょっと休憩する時間が持てて
いれば、あるいは最悪の事態は
避けられたのではないか。。。
母親の雅美さんはつらい思いを
抱えたはずです。
そのつらい死を乗り越えて生きて
いるからこそ、芳子さんと
雅美さんにとってアップルパイは
「甘くておいしいお菓子とともに
ちょっと一休みの休憩時間を
取りましょう」
という思いがこもっているのです。
アップルパイはごはんではありませんが、
ひとときの休憩という大切な時間を
もたらす、いわばこころのサプリ
だったのですね。
息子を、弟をなくした2人が作る
アップルパイは、添加物などを
使用しない、安心・安全なもの
であることもそうした体験と
思いからきているのだと思います。
アップルパイ専門店ヨシコタン・カフェ
YOCICOTAN Cafe～
ヨシコタン・カフェは、当初は
ビジネスではなく、芳子さんの
趣味として作られていたアップル
パイを知人や友人に贈っていた
ことがきっかけでした。
つまり、最初から
「第二の人生はこれで起業する！」
という決意のもとに始まったのでは
なかったのですね。
芳子さんは、結婚前は銀行に勤めて
いて、結婚退職後は、家業のオフィス
家具販売の会社で働いていたそうです
から、カフェはかなり大胆な進路変更に
見えます。
しかし、はじめは趣味の延長で、
そして少しずつ周囲の人に助けられ
ながら、現在のカフェの形ができた
のだそうです。
（出典 : https://iju-ibaraki.jp）
第二の人生は、それまでの仕事の
終わりとともにある日突然
切り替わるのではなく、
仕事を持ちながら徐々に形を
整えていく。
ヨシコタン・カフェはそうして
育てられてきました。
はじめは週に2回しかお店を
開けられなかったといいますし、
アップルパイを作ることも、
ただ趣味だけではなく、知人の
パティシエさんの力を借りたり
したといいます。
雅美さんのサポートがあればこそ
芳子さんと雅美さん。
（出典 : https://iju-ibaraki.jp）
何より大きいのは、娘の雅美さんの
サポートでしょう。
雅美さんは武蔵野美術大学を
卒業後、舞台照明の会社に
勤めていましたが、弟さんの死を
きっかけに実家に戻り、家業に
関わるようになったそうです。
そこから、母親である芳子さんの
第二の人生のサポートにつき、
得意の美術のセンスを生かして、
店内の空間演出やデザイン、
広報などを担当しています。
第二の人生で、配偶者や子どもが
サポートしてくれるのは、成否を
分ける重大なポイントだと思います。
芳子さんも娘の雅美さんの
サポートがあればこそ、
アップルパイ作りに専念できる
わけです。
悪く言ってしまえば、
その専念できる環境を家族が
作ってくれる、面倒な経理や
広報といった雑務は手伝って
くれる家族に丸投げして、
自分のやりたいことだけを
やっていけるというのは、
とても幸運なことです。
『人生の楽園』に登場する人たちの
多くが、家族のサポートを受けて
第二の人生を成功させています。
好きなことだけをやって生活が
成り立つというのは、縁の下の
力持ちを家族の誰かが担って
くれてこそのことでしょう。
芳子さんも実の娘の雅美さんが
協力してくれたから、今のお店の
形を作るだけの時間と労力を
得られたのだと思います。
息子さんの死を乗り越えた母娘の
強い絆が、ヨシコタン・カフェを
「人が集まる、笑顔のある空間」に
しているのですね。
以上、ヨシコタン・カフェの
田中芳子さんと雅美さんに
ついてでした。
ではでは～
『人生の楽園』の記事はこちら
